書評・映画評

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【書評】三谷宏治(2014)『ビジネスモデル全史』(★★★★)

力作である。昨年末にすでに購入していたが、机の上に「積読」(つんどく)になっていた。気になっていた本だったので、学生の春ゼミ合宿でテキストにしてみた。学部生の経営学やマーケティングの勉強にお勧めの一冊である。
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【書評・感想】松尾雅彦(2014)『スマート・テロワール:農村消滅論からの大転換』学芸出版社(★★★★★)

このところ「★5」の書評本が続出している。評価が甘いわけではない。友人が薦めてくれるのに、当たり!の本が多いからだ。いま読んだばかりの松尾雅彦氏(元カルビー社長)の本も、坂嵜潮さんが推奨してくれた本である。わたしの最近の主張に合致していて、...
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【書評】辻中俊樹・桜井光行(2015)『マーケティングの嘘: 団塊シニアと子育てママの真実』(新潮新書(★★★★★)

稀代のマーケター辻中俊樹さんの近著を、多くの人たちに読むよう薦めている。拙著『マーケティング入門』(日本経済新聞出版社)の中でも、辻中作の「母系消費」や「妻方近接居住」という概念を紹介したが、どちらも辻中さんが開発した「生活日記調査」からの...
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【書籍紹介】 氏家健治(2014)『1つ3000円のガトーショコラが飛ぶように売れるワケ』SB新書(★★★★)

サブタイトルは、4倍値上げしても売れる仕組みの作り方。新宿御苑前で「ケンズカフェ(東京)」を開いたシェフの著者が、ネットとクチコミを活用して、チョコレート・デザートの外販でナンバーワンになる。そのマーケティング・テクニックを明かした著書。
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【書評】久松達央(2014)『小さくて強い農業をつくる』晶文社(★★★★★)

本書の帯には、「自由に生きるための農業入門」とある。しかし、農業はそんなに甘くない。逆説的だが、好きなことをつらぬき、自立して農業をやるために必要なことが3つある。それは、知識と道具と仲間の獲得である。本書は、久松さんがこの3つを自分のもの...
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【書評】 エリザベス・L・クライン(2014)『ファストファッション:クローゼットの中の憂鬱』春秋社(無印)

新聞の書評欄で発見した。買ってしまいそうなタイトルだったが、やはり買ってしまった。「クローゼットの中の憂鬱」がサブタイトルである。「ファーストフードのように、服を買わないでおこう!」が筆者の主張である。まだ、「あとがき」と「序章」しか読んで...
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【書籍の紹介】 糟谷和弘(2013)『あの介護施設には、なぜ人が集まるのか:サービスを感動に変える18の物語』PHP(★★★)

「呉ベタニアホーム」の事例を書くための参考資料として読んでいる。特別なサービス分野ではないことがわかった。介護業界は、5K(きつい、汚い、危険、結婚できない、給料安い)の産業なのだそうだ。そのイメージを払しょくする18の企業(NPO法人)の...
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【書評】 浅利慶太(2013)『劇団四季メソッド『美しい日本語の話し方」』文藝春秋(★★★★★)

帰りの新幹線で読もうと思って、大阪四季劇場の案内カウンターで購入した。「ライオンキング」の観劇と江畑さん(主演女優)へのインタビューで疲れてしまい、50ページのところに"しおり"を挟んで、車中にて深く眠り込んでしまった。朝起きて読了した。お...
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【新刊紹介】 平石郁生(2014)『挫折のすすめ(仮)』インプレスR&D(発売前、予約受付中)

来月の上旬に、同僚の平石郁生さん(IM研究科客員教授)が、自らの起業体験を一冊の本にまとめて出版することになった。当初のタイトルは『成功と挫折、そして再チャレンジ』だったが、出版社からの勧めで『挫折のすすめ』になりそうだ。たしかに、こちらの...
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【書評】福島徹(2014) 『福島屋:毎日通いたくなるスーパーの秘密』日本実業出版社(★★★★)

「毎日通いたくなる食品スーパー」(本書のタイトル)って本当にあるのだろうか?はい、たしかに存在しています。しかも、簡単には行けそうにないほど不便な場所に。青梅線の羽村駅前にある「福島屋」さん。わたしも最初に行って驚いた。そして、二度目は社長...