書評・映画評

書評・映画評

【書評】 浅利慶太(2013)『劇団四季メソッド『美しい日本語の話し方」』文藝春秋(★★★★★)

帰りの新幹線で読もうと思って、大阪四季劇場の案内カウンターで購入した。「ライオンキング」の観劇と江畑さん(主演女優)へのインタビューで疲れてしまい、50ページのところに"しおり"を挟んで、車中にて深く眠り込んでしまった。朝起きて読了した。お...
書評・映画評

【新刊紹介】 平石郁生(2014)『挫折のすすめ(仮)』インプレスR&D(発売前、予約受付中)

来月の上旬に、同僚の平石郁生さん(IM研究科客員教授)が、自らの起業体験を一冊の本にまとめて出版することになった。当初のタイトルは『成功と挫折、そして再チャレンジ』だったが、出版社からの勧めで『挫折のすすめ』になりそうだ。たしかに、こちらの...
書評・映画評

【書評】福島徹(2014) 『福島屋:毎日通いたくなるスーパーの秘密』日本実業出版社(★★★★)

「毎日通いたくなる食品スーパー」(本書のタイトル)って本当にあるのだろうか?はい、たしかに存在しています。しかも、簡単には行けそうにないほど不便な場所に。青梅線の羽村駅前にある「福島屋」さん。わたしも最初に行って驚いた。そして、二度目は社長...
書評・映画評

【新刊紹介】 石川康晴(2013)『アース ミュージック&エコロジーの経営学』日経BP社(★★★★)

石川さんのはじめての著書である。日経BP社の取材編集で構成されている。内容は問題なく★5だが、著作としては★4である。別のまとめ方があったように思う。それは次の著書で実現されることになるだろう。石川さんの肉声がもっと詰まった次回作を楽しみに...
書評・映画評

【書評】 茂木友三郎(2013)『国境は越えるためにある』日本経済新聞出版社(★★★★)

1959年(昭和34年)に、コロンビア大学経営大学院にひとりの日本人学生が入学した。その後に「キッコーマン」の社長(現在、名誉会長)に就任する茂木友三郎である。当時、米国でMBA(経営管理修士)を取得した日本人はめずらしい存在だった。おそら...
書評・映画評

【書評】 稲盛和夫(2004)『生き方: 人間として一番大切なこと 』サンマーク出版

「俺の株式会社」(ブックオフ創業者)、坂本孝さんの自伝を執筆している。はじめてのノンフィクション小説である。坂本さんに関する資料を集めていて読んだのが、本書『生き方』である。初刷りから10年で、稲盛さんの代表作は100万部を突破している。
書評・映画評

【映画評】 百田尚樹(原作)『永遠の0(ゼロ)』(★★★★★)

東宝シネマ@錦糸町で『永遠の0』を観た。誰が見ても感動する映画である。上映開始1時間前で残席は2席のみ。8番スクリーンの最前列だけ。映画が始まると、隣りに座っていた若いカップルも、後部シートで6人が横に並んで座っている中年女性グループからも...
書評・映画評

【書評】 生源寺眞一(2013)『農業と人間:食と農の未来を考える』岩波書店(★★★★★)

成田発ー米子行のスカイマークの機内で、生源寺氏(名古屋大学大学院教授)の著書を読んだ。数か月前に、日本経済新聞の書評欄で紹介されていた。すぐに取り寄せたのだが、書斎の机の上に置いたままになっていた。食関連の取材が一段落したので読み始めている...
書評・映画評

【書評】 高岡浩三(2013)『ゲームのルールを変えろ』ダイヤモンド社(★★★★★)

日本ネスレ社長の高岡さんには、「日本マーケティング協会」の発足時(2012年)に、シンポジウムのパネラーをお願いした。「元気な外資の若いトップ」という印象を持った。わたしはそのときは司会役だった。最近になって、高岡社長が著書を出版されたと聞...
書評・映画評

【新刊紹介】 三浦しをん(2013)『政と源』集英社(★★★★★)

直木賞作家には、ふつうの作家とすごい作家がいる。三浦さんは、「本物の」直木賞作家だ。2006年に29歳で直木賞を受賞している。まだ30代だと思うのだが、この年にして老境に入った人間の感覚がわかるのだからすごい。読み進むうちに、「37歳の若い...