書評・映画評【書評】吉野源三郎(2017)『君たちはどう生きるか(新装版)』マガジンハウス(★★★★★) 宮崎駿のアニメ作品は、本書と同じタイトルが与えられている。読み方にもよるが、宮崎アニメは原作者(吉野源三郎氏)の作品や思想をなぞっているわけではない。別物である。本書の初版は、昭和12年(1937年)に刊行されている。いまとなっては確かめよ...2023.09.18書評・映画評
書評・映画評【書評】藤原辰史(2018)『給食の歴史』岩波新書(★★★★★) お盆明けの土・日で、藤原辰史著『給食の歴史』(岩波新書)を読んだ。第二次世界大戦後、日本人とくに小学生の味覚に影響を与えた学校給食のはじまり(+戦前の給食前史)と歴史的・運動史的な意味を、文献とインタビューで構成した良書である。この本の存在...2023.08.21書評・映画評
書評・映画評【書評・新刊紹介】恩田達紀(2023)『米中冷戦がもたらす経営の新常識』日経BP(★★★★★) 恩田さんとは、中国・上海ではじめてお会いした。2000年代の中ごろで、ユニクロやローソンが中国に進出した直後だった。当時の恩田さんは、三菱UFJリサーチ&コンサルティングに勤めていた。少し前は、中国国営企業の顧問を務めておられた。仕事の中身...2023.07.12書評・映画評
書評・映画評【書評】森本守人(2022)『業務スーパーの競争しない経営』ダイヤモンド社(★★★★) 「驚嘆、その手があったか」という友人の土屋裕雅会長(カインズ)の帯コピーを見て、衝動買いしてしまった。でも(笑)、おもしろかった。「しない(経営)」という書名がブームになっている。土屋会長の従兄さんの土屋哲雄専務(ワークマン)も、『ワークマ...2023.06.08書評・映画評
書評・映画評【映画評】坂本龍一主演+音楽『戦場のメリークリスマス』(★★★) 新潟県上越市にある「高田世界館」で、坂本龍一主演の「戦場のメリークリスマス」を観た。世界館は、1916年(大正5年)に常設映画館として開館した、現存する日本最古の映画館だ。館内の画像は昨夜、椅子の配置や天井の飾りなどの様子をインスタにアップ...2023.06.04書評・映画評
書評・映画評【書評】酒井大輔(2020)『ワークマンはなぜ2倍に売れたのか?』日経BP(★★★★) 3年前に刊行された書籍だが、全く古さを感じさせない。『日経クロストレンド』の酒井記者による「ワークマンの出世作」。この後すぐに、同社の土屋哲雄専務の書籍『ワークマン式のしない経営』)が出版された。どちらも上手に仕組みが整理されている。読みや...2023.02.21書評・映画評
書評・映画評【書評】石原慎太郎(2022)『「私」という男の生涯』幻冬舎(★★★★) 一昨日から2日間、6時間半をかけて、全330頁の石原慎太郎の自叙伝を読んだ。元都知事で作家、石原慎太郎の最後の著作である。長い書評と紹介文を書こうと思ったが、それは辞めることにした。ごく短めの書評と、友人たちからの本書への反応を紹介すること...2023.01.21書評・映画評
書評・映画評【映画評】新海誠監督作品『すずめの戸締まり』(★★★★★) 新海誠監督の『すずめの戸締まり』を、年末の17日に鑑賞しました。女友達と観た映画館は、六本木のTOHOシネマ。ふだんは鑑賞した後すぐに、感想をブログにアップします。今回はそれが出来ませんでした。理由は、冒頭のシーンがその後の約3週間に渡って...2023.01.07書評・映画評
書評・映画評【書評】佐々木要太郎(2022)『遠野キュジーヌ:土から考える「とおの屋 要」の米作り、どぶろく醸造、発酵料理』(★★★★) 岩塚製菓の槇春夫社長から、工場見学(新潟県長岡市)とブログ記事(6月8日)のお礼に送っていただいた。そのときの手紙に封入された書籍だった。久しく存在を忘れてかけていたが、書棚に置いてあるのを発見して、昨日の朝に読みはじめた。忘れていた本との...2022.11.10書評・映画評
書評・映画評【書評】柳瀬隆志(2022)『なぜ九州のホームセンターが国内有数のDX企業になれたか』ダイヤモンド社(★★★+★) 書籍の編集を担当した『ダイヤモンド・ホームセンター誌』の高浦編集長から、刊行後すぐに贈ってもらっていた本である。書棚に置いたまま、半年ほど棚ざらしになっていた。同誌8月号の記事広告を見て、思い出して手に取った。午前中に先ほど読了した。前半(...2022.11.04書評・映画評