書評・映画評

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【新刊紹介】パコ・アンダーヒル(2011)『彼女はなぜ「それ」を選ぶのか?:世界で売れる秘密』早川書房(★★★★)

全米ベストセラーとなった『なぜこの店で買ってしまうのか:ショッピングの科学』の著者による、女性の行動観察記録である。女性という種の台頭により、ビジネスの世界がどのように変わりつつあるのかを解説した本である。小売サービス業の経営者必読の書であ...
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書評: 渥美俊一(2011)『チェーンストアの計数管理:流通業のための数字に強くなる本』ダイヤモンド社』

渥美先生の最後の書籍である。チェーンストアエイジに連載されていた原稿を、弟子の梅村さんがまとめたものである。感慨が深い。JRCの機関誌『流通情報』最新号に掲載されている。
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【新刊紹介】正垣泰彦(2011)『おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』日経BP(★★★★)

渥美先生が生きていらしたら、正垣会長の本をどんなに喜んだことだろうか? 渥美先生がペガサスクラブで教えてきたことを、そのまま実践しているからだ。誰よりも忠実に、渥美理論の通りに店舗と商品を作ってきた結果が、今日のサイゼリヤの姿である。
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正垣泰彦会長(サイゼリヤ)の本を読んでいます。かなりおもしろい!

『おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』のタイトルが刺激的だ。自社の商品について、これほどはっきりと言い切った経営者を見たことがない。1976年~82年まで、市川市に住んでいたわたしは、サイゼリヤ2号店(本八幡駅北口)...
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書評:波頭亮・富山和彦(2011)『プロフェッショナルコンサルティング』東洋経済(★★★)

有名な経営コンサルタント(波頭氏)と企業再生請負人(富山氏)の対談集に対して、★3つは、ちょっと厳しい評価かもしれない。内容は悪くないのだが、わたしのシビアさは、つぎの二つの点を反映したものである。
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書評: ヤンミ・ムン、北川知子訳(2010)『ビジネスで一番、大切なこと ~ 消費者のこころを学ぶ授業』ダイヤモンド社(★★★★)

昨年8月にダイヤモンド社から発売されたベストセラー本である(6刷)。学部生に、6月の課題図書として感想文を書かせてみた。著者は、ハーバード大のマーケティング教授である。残念ながら、彼女の論文は読んだことがない。原題は、"Different"...
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新刊紹介: 八塩圭子(2011)『八塩式マーケティング思考術』日本経済新聞出版社(★★★★)

弟子の八塩圭子(学習院大学経済学部特別客員教授)が、はじめてマーケティングの本を出した。書籍としては、大学院卒業後に出版した『三十路の手習い』以来のことである。日経MJ(日経流通新聞)に連載していたコラムを、まとめて書籍化したものである。
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新刊紹介: 柳井正(2011)『柳井正の希望を持とう』朝日新書

秘書の武藤泰子さんから、柳井さんの新しい本を送っていただいた。朝日新聞に連載していたコラムをまとめたものらしい。朝日新聞はとっていないので、柳井さんのエッセイを見るのははじめてだった。ご本人の素(顔)が見られる、カジュアルな(ふだん着の)著...
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書評: マイケル・ポーラン(2003)『欲望の植物誌:人をあやつる4つの植物』八坂書房(★★★★★)

気になっていながら、手がつかないままに長年、書斎の脇に積んでおかれる本がある。そのうちの一冊が、本書『欲望の植物誌』である。人間の欲望を操ってきた4つの植物(リンゴ、チューリップ、マリファナ、ジャガイモ)を、自然文化史的な視点からとりあげた...
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書評: 電通 abic project編、和田充夫他(2009)『地域ブランド・マネジメント』有斐閣(★★★★)

地域ブランド本の2冊目に行こうとして、和田先生の本を読んでしまった。本書は2年前に書かれたものである。和田先生から献本をいただいていなかったので、ついつい読みそびれてしまっていた。原田・三浦著を読んで、もしやと思いアマゾンで買い求めた。やは...