書評・映画評

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新刊紹介: 八塩圭子(2011)『八塩式マーケティング思考術』日本経済新聞出版社(★★★★)

弟子の八塩圭子(学習院大学経済学部特別客員教授)が、はじめてマーケティングの本を出した。書籍としては、大学院卒業後に出版した『三十路の手習い』以来のことである。日経MJ(日経流通新聞)に連載していたコラムを、まとめて書籍化したものである。
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新刊紹介: 柳井正(2011)『柳井正の希望を持とう』朝日新書

秘書の武藤泰子さんから、柳井さんの新しい本を送っていただいた。朝日新聞に連載していたコラムをまとめたものらしい。朝日新聞はとっていないので、柳井さんのエッセイを見るのははじめてだった。ご本人の素(顔)が見られる、カジュアルな(ふだん着の)著...
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書評: マイケル・ポーラン(2003)『欲望の植物誌:人をあやつる4つの植物』八坂書房(★★★★★)

気になっていながら、手がつかないままに長年、書斎の脇に積んでおかれる本がある。そのうちの一冊が、本書『欲望の植物誌』である。人間の欲望を操ってきた4つの植物(リンゴ、チューリップ、マリファナ、ジャガイモ)を、自然文化史的な視点からとりあげた...
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書評: 電通 abic project編、和田充夫他(2009)『地域ブランド・マネジメント』有斐閣(★★★★)

地域ブランド本の2冊目に行こうとして、和田先生の本を読んでしまった。本書は2年前に書かれたものである。和田先生から献本をいただいていなかったので、ついつい読みそびれてしまっていた。原田・三浦著を読んで、もしやと思いアマゾンで買い求めた。やは...
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書評: 原田保・三浦俊彦編著(2011)『地域ブランドのコンテキストデザイン』同文館出版(★★★)

先週から読んでいる地域ブランド本のうち、最初の一冊である。著者の三浦さんからは、しばしばご著書を送っていただく。一昨年は、国際マーケティングの著書が、拙著『マーケティング入門』とほぼ同時期に出版された。今回も、本書が『しまむらとヤオコー』と...
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書籍紹介:神田正(2009)『熱烈中華食堂 日高屋』開発社(★★★★)

日高屋の大宮オフィスで、1時間半のインタビューが終わった。午後3時。気持ちのよい取材だった。ラーメンチェーン「ハイデイ日高」の創業者、神田正会長から、東証一部上場(2006年)の後に執筆された著書をいただいた。書名の『熱烈中華食堂 日高屋』...
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書評: 前川洋一郎・末包厚喜(2011)『老舗学の教科書』同友館(★★★)

老舗の経営に関しては、日本ではじめての包括的なテキストである。老舗がなぜ長い間、生き残ってきたのか。その特徴を解説した本である。老舗の商売が、現代的に意味のあるものなのか。読者もわたしも、そのつもりで本書を読み始めるだろう。
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書評: ジョシュ・オザースキー/市川恵里訳(2010)『ハンバーガーの世紀』河出書房新社(★★★★)

先月、ゼミの学生たちの感想文の対象になった本である。原著“The Hamburger”は、2008年の刊行。学生たちは、自分の食(職)の体験として、この課題図書を読んでいた。「食」とは、自らの食生活で、「職」とは、アルバイトなどを通した職業...
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推薦図書: 安井孝(2010)『地産地消と学校給食(有機農業選書)』コモンズ(★★★★)

先月、法政大学地域研究センターから、「第8回地域政策研究賞(イノベーティブ・ポリシー賞)」の選考委員を仰せつかった。最終選考に残った書籍(実践)のひとつを論評するしごとである。応募作品は、『地産地消と学校給食 ― 有機農業と食育のまちづくり...
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新刊紹介:大久保恒夫(2010)『実行力100%の会社をつくる!』日本経済新聞出版社(★★★★)

安売りをしない大久保さんだけに、本の定価は1600円と「成城石井価格」である。ハードカバーで高いぞ(笑)。帰りの電車の中で、ざっと読んだ。講演を何度か聴いているので、だいたいの筋道はわかっている。同じ日に、ご一緒に講演をしたこともある。