ライブラリー

書評・映画評

【読後感】池波正太郎(1980)『食卓の情景』新潮文庫

池波正太郎の『食卓の情景』(初出は『朝日新聞』の連載、1972年)を、新潮文庫(1980年刊行)で読んでいる。昨年(2021年)で78刷りを重ねている。発行部数は、累積50万部は超えているだろう。池波がふだん食べている料理を題材にした、軽い...
書評・映画評

【紹介記事】「歴史で読み解くロシア(超)入門」『ニューズウイーク日本語版』(2022年5月24日号)

『ニューズウイーク日本語版』で特集記事「文化大革命2.0」を、昨年末(2021年12月12日 )に本ブログで紹介した。近代中国社会の政治史を対象にした歴史分析である。それに続いて、今月24日には、近現代のロシア歴史研究の特集記事が同誌に登場...
書評・映画評

【新刊紹介】Jim Inglis(2021) ‘Break-Through Retailing:Bleeding Orange Culture Can Change Everything,’ IR Publishing

ジム・イングリス氏(元ホームデポの役員)の著書を入手した。原書のタイトルは、'Break-Through Retailing'。サブタイトルにある'Orange Culture'とは、アメリカ南部のサンベルト地帯を象徴するオレンジに由来する...
書評・映画評

【観劇評】劇団四季・ミュージカル公演『バケモノの子』

劇団四季から、新作ミュージカルの観劇に招待された。場所は、竹芝の「四季劇場秋」。上演作品は、細田守監督の原作アニメ『バケモノの子』のミュージカル版だ。3年越しの約束で、「下町に移り住んだら、夫婦して着物で観劇に出かけよう」ということになって...
書評・映画評

【新刊紹介】安嶋明(2022)『「学びほぐし」が会社を再生する:企業とファンドの組織変革物語』岩波書店

10日ほど前(4月24日)に、安嶋くんから新刊本が届いた。著者の安嶋明氏は、ゼミの4年後輩である。わたしが大学院の修士課程に在籍していたころ、彼は学部の3年生だった。大型店の地方出店が激増し、日本各地で商店街が苦境に陥っていたころのことであ...
書評・映画評

【新刊紹介】辻中俊樹(2022)『米を洗う』幻冬舎

友人の辻中俊樹さんから、一週間前(3月21日)に見本刷りを送っていただいた。わが新刊本の返礼だった。退職の準備や研究室の後片付けで、わたしの先週は結構忙しかった。辻中さんの本も、そんなわけでリビングのソファーに置きっぱになっていた。一昨日、...
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【保存版原稿と新版の予告】小川孔輔・JFMA編(2013)「第1章 お花屋さんのためのマーケティング(理論編)」『お花屋さんの仕事 基本のき』誠文堂新光社

2022年春に、『お花屋さんの仕事 基本のき』(誠文堂新光社、2013年)の改訂版を出すことになった。わたしが担当している部分(第1章)も、旧版の原稿で事例や写真を新しいものに差し替える。しかし、旧版の事例などにも捨てがたいものである。デー...
Research & Reports

【寄稿論文】小川孔輔(2022)「未来予測の通信簿」『DIY・HC協会報』(新春号)掲載

第20回「DIY小売業実態調査報告書」の総括で書いた業界予測(2009年11月27日執筆)を、12年後に自己評価してみた。題して「未来予測の通信簿」は、予測の精度を自己点検したものだ。読者は、小川の予測に何点を付けてくださるだろうか?100...
書評・映画評

【記事紹介】「文化大革命2.0」『ニューズウイーク日本語版』(2021年12月7日号)

30年位前から定期購読している雑誌がある。『ニューズウイーク日本語版』である。留学中に現地で読んで以来、帰国後も欠かさず日本語版を読んできた。BusinessWeekの方は数年前に定期購読を辞めてしまったが、こちらは継続して読んでいる。今月...
Research & Reports

【執筆の振り返り】出版企画のプレゼンテーションメモ@神戸本社(2018年6月29日)

拙著『ロックフィールドのDNA(仮)』(PHP出版)を刊行するため、2018年6月に幹部社員の前でプレゼンした。「食のSPAモデル」というタイトルの社内講演だった。このプレゼンテーションの内容が、岩田弘三の伝記本(創業50周年記念出版)の骨...