ライブラリー

書評・映画評

書評:中内潤・御厨貴編著(2009)『生涯を流通革命に献げた男 中内功』千倉書房(★★★★★)

意外だった。中内功の伝記といえば、作家の佐野眞一が著した『カリスマ(上・下)』(新潮文庫)があまりに有名である。佐野が描いた中内の人物像は、日本の流通革命を主導したカリスマそのものである。鋭い眼光で部下を叱咤激励し、価格主導権をめぐって大手...
書評・映画評

書評:柳井正(2009)『成功は一日で捨て去れ』新潮社(★★★★★)

前著『一勝九敗』の出版から6年、ファーストリテイリング柳井社長の二冊目の著書である。本書は、2005年9月にご本人が社長復帰してから4年間、現場に戻って取り組んできた「第二創業」の奮闘記である。前著は、ユニクロ創業から玉塚社長へのバトンタッ...
書評・映画評

書評:木村秋則(2009)『リンゴが教えてくれたこと』日経プレミアムシリーズ(★★★★★)

斜め読みを入れると、年に50~100冊の本を読んでいる。仕事上で役に立つ本は多いが、それでも心から感銘を受ける本はそんなに多くはない。年に1冊あるかないかである。木村さんの著書『リンゴが教えてくれたこと』は、しかし、ひさしぶりに大きく心を動...
Research & Reports

DIY白書2008年版 総括コメント(小川執筆部分)

毎年、総括コメントを担当している『DIY白書』(日本DIY協会)の2009年度の執筆が近づいている。そろそろ調査データのファイルが送られてくることになっている。例年のことだが、一年が経過したので、前年(2008年度)の原稿を、本HPにアップ...
Research & Reports

インタビュー「CS戦略を成功に導く「思考」と「条件」」『季刊誌「MS&コンサルティング』2009年10月

日本版CSIの開発WGの座長を拝命して以来、CSに関する講演、原稿以来、インタビュー申し込み、対談などが多くなっている。今回は、季刊誌「MS&コンサルティング」で、インタビューを受けることになった。2009年10月1日の発行であるが、MS&...
Research & Reports

シンポジウム講演要旨 「消費拡大による国内花き生産の振興を目指して」

10月16日に、講演「国内花き生産の進むべき道と消費拡大」というテーマで講演を依頼されている。要約の締め切りがすぎていて、本日、コーディネーターの市村先生(花き研究所)に、以下のレジュメを送付した。資料としては、要旨 + 花き産業振興方針(...
書評・映画評

書籍紹介『マーケティング入門』 渥美 俊一先生

今日とてもうれしいことがあった。JRCの『経営情報』2009年9月号で、チーフコンサルタントの渥美俊一先生が拙著『マーケティング入門』を紹介して下さった。2ページにわたる、あたたかい書評であった。全文を紹介して本HPにアップする!
Research & Reports

法政大学社会科学研究科大学院 特別講義のレジュメ(2009年7月18日)

大学院での特別講義(先月の7月18日)で配布したレジュメをアップします。ふたつのことをお話しました。具体的な内容については、いつか機会があるときに、きちんと文章として残しておきたいとおもっています。場所は、@IM研究科401号教室でした。
書評・映画評

書評:渡邉美樹(2009)『「戦う組織」の作り方』PHPビジネス新書(★★★) 改訂版

高杉良氏の『青年社長』を読んで以来の渡邉ファンである。言うまでもなく、主人公の青年社長は、若かりし頃の渡邉美樹である。株式公開を果たす前から、ワタミ(旧フードサービス)の事業はずっと注視してきた。経営者にとって、社会から見られるイメージは大...
書評・映画評

短評:石井淳蔵他(2009)『ビジネス三國志』プレジデント社(★★★)(『経営情報』書評欄:2009年8月号)

評者の父・小川久の書棚には、吉川英治の『三国志』(吉川英治文庫)の全巻が納まっていた。蜀の軍師・諸葛孔明の知恵に感服した父は、「孔明」から一字を租借して、長男のわたしに「孔輔」という名前を与えた。「輔」は、輔弼(アシスト)の意味である。孔明...