ライブラリー

書評・映画評

【書籍紹介】森岡毅(2019)『苦しかった時の話をしようか:ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」』ダイヤモンド社(★★★★)

『リーダーたちの羅針盤』などの出版でお世話になった編集者の村上直子さん(生産性出版)と、先週会食をすることになった。村上さんは、葛飾区金町在住のご近所さんである。次に出す本の打ち合わせも兼ねて、高砂駅前の「寿司ダイニングすすむ」で待ち合わせ...
Research & Reports

【寄稿】 拙稿「コロナ後のホームセンター」『DIY協会報』2020年夏号

「コロナ後の〇〇ビジネス」という内容の寄稿依頼が増えている。先の見えないこんな時代状況だからだろう。わたし自身にしても、足を使って現場(店頭やフィールド)に出られていない。自宅や研究室で、頭の中で考えている主張が感覚的に本当に正しいのかどう...
書評・映画評

【書評】 中野香織(2020)『「イノベーターで」読む アパレル全史』日本実業出版社(★★★★★)

衣料品(アパレル)チェーンのビジネスには詳しいほうだと思うが、ファッションやモードの歴史については素人同然である。「全史」というタイトルに惹かれて読んでみた。『日本経済新聞』の書評欄で見つけた本だった。コロナで時間ができたので読んでみたら、...
書評・映画評

【書評】 松井剛編(2019)『ジャパニーズハロウィンの謎:若者はなぜ渋谷だけで馬鹿騒ぎをするのか?』星海社親書(★★★★+★)

4月に学生の課題図書として、本書の感想文提出を義務付けていた。一橋大学の松井教授編の「日本のハロウィン現象」を扱った書籍である。申し訳ないことに、新型コロナのどさくさとわたし自身の新刊発売の忙しさにかまけて、25人への感想文へのコメント書き...
Research & Reports

【文献紹介】 小川孔輔、青木恭子(2020)「持続可能な食料生産の地球環境への影響 ―動物性から植物性タンパク質への転換における諸課題―(ハリー・エイキング博士のアムステルダム自由大学でのインタビュー記録)」『イノベーション・マネジメント』(第17巻)

小川・青木共著の調査資料が、「法政大学イノベーション・マネジメント研究センター」から刊行になった。昨年5月、アムステルダム自由大学(オランダ)のハリー・エイキング博士を訪問した際のインタビュー記録である。社会的背景がわかるよう、解説を加えた...
書評・映画評

【書評】 橘川武郎(2019)『イノベーションの歴史』有斐閣(★★★★)

先々週、本書を『日本経済新聞』の書評欄で見つけた。なるべく早めに読もうと、直近在庫リストに入れておいた。学内外の行事やセミナー、講演などが中止になったので、昨夜から今朝にかけて読んでみた。先日亡くなったハーバード大学教授のクリステンセンの「...
書評・映画評

【新刊紹介】 竹下大学(2019)『日本の品種はすごい:うまい植物をめぐる物語』中公新書(★★★★★)

著者の竹下さんと直接の面識はないが、元上司だった人物や友人に知り合いがたくさんいる。”竹下大学”といえば、花業界人との会話の中にしばしば登場する名前である。”大学”という名もめずらしい。しかし、国際的に著名な花の育種家が、食用植物の育種の歴...
書評・映画評

【新刊紹介】 電通 美術回廊編(2019)『アート・イン・ビジネス: ビジネスに効くアートの力』有斐閣(★★★★)

編者の表記をまちがえてしまった。正しくは「美術回路」である。偶然に起こってしまった錯覚は、美術品を展示する場所(画廊)の連想から来ている。ビジネスの枠組みに「アート」を持ち込むのがとても難しいことが、本書を読み終えて改めて理解できた。
書評・映画評

【新刊紹介】 西川幸孝(2019)『物語コーポレーションものがたり』日本経済新聞出版社(★★★★)

「㈱物語コーポレーション」の創業者、小林佳雄会長の企業理念を紹介した著書。著者の西川氏は、経営コンサルタント出身で物語コーポレーションの社外取締役。同社の社是がぶっ飛んでいる。Smile&Sexy!「上場企業の社是としてこの理念はふさわしく...
Research & Reports

【特別寄稿】 米国西海岸、フードビジネス最新事情(『食品商業』への紀行文)

「農と食のイノベーション」のシリーズで連載を担当している『食品商業』に、カラー3ページで紀行文を掲載しました(2020年2月号)。10月初旬に米国カリフォルニア州のフードビジネスを視察しました。その紹介文です。サンフランシスコとロサンゼルス...