*以下のブログは、昨日、途中まで書き掛けて夕食で中断した文章である。
孫の夏穂から、「言うの忘れてたけど、わんすけ、誕生日おめでとう」とお祝いの言葉。朝から一緒だったのに、”ハピバ!”を忘れていたらしい。穂高の方はお兄ちゃんのせいか、朝起きてすぐ1階に降りてきた。そのときに「わんすけ、おめでとう」の挨拶を忘れていなかった。
74歳になってしまった。自分がこんな歳まで生きられるとは、信じられないことだ。幼稚園生(6歳)のころ、わたしは椎間板ヘルニアで大手術を受けることになった。地元の民生病院に入院した直後のことである。母の知り合いの占い師さんに、わたしはあるご託宣を受けた。
「こうすけくんは、13歳で水死するかもしれないから、水にはとくに気を付けて、、、」。海を眺めるのは好きだが、いまでも船に乗るとすぐに船酔いをする。その占い師の”気まぐれ”のせいで、わたしは水が怖い。平泳ぎはできるが、クロールやバックは全くだめである。
誕生日になると、そんなことを思い出す。おかげさまで、昨日も、誕生日のお祝いのメッセージと、花束やお酒や梨など、たくさんのプレゼントをいただきた。
また、夏から準備していた新著『社長はつらいよ』(光文社新書)の企画書を完成させた。本日から、本格的に執筆を開始することになる。この本は、『新潮45』(新潮社の月刊誌)に連載してきた論考である。【新潮文庫】の一冊として、単行本化を目指していたが、雑誌そのものが途中で休刊になってしまった。
今回は、出版社を変更して、光文社新書として復活することになった。昨日、アシスタントの林麻矢さんに、2時間の「壁打ち」(zoomでのブレスト)をお願いした。結果をメモにしていただき、わたしが精査したあと、光文社の三宅編集局長に、ラフな企画書を転送した。
三宅編集局長から、OK(GOサイン)が出た企画書の要約版を紹介する。元ネタは、『新潮45』の論考である。これを第一章に配置している。
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拙著『社長はつらいよ』(光文社新書)
構成案(一部コンテンツ含む)
オープニング:
第1章:社長の「履歴」大研究(ドラフトの書き直し)
社長の5つの類型を紹介
第2章から6章までは、5パターンのうち、
それぞれで1章ずつを構成する(この章は、以降の伏線になる)
第二部 社長の履歴
第2章:後継経営者・・
2世代の他に、1.5世代 (UNIQLO、ヤオコー、カインズ・ワークマン)
純粋な後継経営者(2代目)は、川野幸夫氏(ヤオコー)や小林佳雄氏(物語)のように、
初代がすでに成功していたビジネスを大きくした経営者たち
第3章:プロ経営者(受難の時代)
新浪氏や原田氏のように、いまはプロ経営者受難の時代
なぜ、わが国では、欧米のようにプロ経営者は”辛い思い”をするのか?
その例外は、いるのか?
第4章:サラリーマン経営者(たたき上げ)
しまむらの藤原氏や野中氏、物語コーポレーションの加藤氏のように内部昇進したトップ。
この類型は世の中にはたくさんいる。
基本的には、創業者(島村氏、小林氏)などの抜擢のよるもの
第5章:娘婿の社長
成功の事例(鈴木自動車、相模屋食料など多数)と
失敗の事例(ミツカンなど)
100年以上続いた老舗の存続メカニズム(虎屋の話)
第6章:創業経営者
多様なバージョンがある
~コラム~
**良妻賢母の影響、父親との確執、リリーフ投手(急遽社長になった藤崎清孝氏、兄が急逝)
第三部: 元気な社長の作り方
第7章:社長は本当につらいのか?
つらい派: どんな境遇が辛さに繋がる
**モチベーションを維持できた理由
劇団四季の吉田さん(文春記事)「社長はつらいよ」(8頁の日記解説)
第8章:経営者はなぜ走るのか? 経営者のエコシステム
インタビューで構成する章(ランナー仲間の井上氏、余田氏など)
トライアスロンやマラソンランナーたち、座禅、ヨガなどで辛さを乗り越える?
サイコロジカル/メンタルな理由 壁を乗り越えるカタルシス
フィジカルな理由 スタミナ、気持ちの持ち方 玉塚氏(人生修行の一環)
仕事と関係する理由 一人になる時間、計画性、準備
第9章 社長たちのエコシステム
公的エコシステム:
①小売業の社長さんが集まるのが「ペガサスクラブ」
日本リテーリングセンターの渥美俊一氏
②盛和塾:故稲盛和夫氏
世界中に支部を持つ経営者の”宗教集団”
300社を上場させた稲盛和夫の塾
ブックオフ(坂本孝さん)、CLホールディング(内川社長)
私的ネットワーク:
グルメ、切磋琢磨、つらさのバロメーター
**世界中のグルメ店を予約代行する岩田弘三氏(ロック・フィールド)
松井氏、藤原氏とグルメ仲間
第10章:社長のタイプ
・・承継の仕方、社長の誕生以外に、「タイプ」あり
社長の考え方・日常から見えてくるもの:小川の観察(柳井さんと坂本さんの対比)


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