成人式の花販売が、大きく伸びはじめている。初めてその話を聞いたのは、花恋人の野田さんからだった。
小川先生
遅くにすみません。質問に回答させていただきました。
よろしくお願いします。また、WORDについても送付させていただきます。
1.成人式でお花が売れるようになったことは、野田さんから初めて伺ったのがコロナのかなり前。橿原の本店で売れ始めた。
⇒【橿原本店の売上】売上が伸び始めたのは、「2018年」からです。
【橿原本店の成人式の売上】前年比が2018年~2021年まで毎年約130%、2022年150%、2023年以降は横ばい
【成人式の売上金額】2017年までは1日の売上が25~35万で推移していたのが2018年に45万、2019年に55万2020年に85万、2022年に120万となりおおよそ5年で5倍になりました。
【成人式の仕掛け】2018年、2019年から全店でカタログ製作、予約販売などの販促に力を入れ、2022年に「TIKTOK」を立ち上げ以降全店でも売れ始めました。
2025年は全店とも売れ、特に関東エリアでは従来110%程の伸びでしたが、今年は一気に140~160%で伸びました。関東関西以外では、120%の伸びなので、今後は更なる伸びが期待されます。
2.成人式の売り上げが母の日を超える店が出てきた?これは正しいですか? 売れているのは、ほぼ生花。
⇒成人式ではほぼ生花の売上です。生花の売上のみで比較すると、全店合計で今年は成人式>母の日になりました。(※母の日は鉢花、雑貨関連も売れるため、売上合計すると 母の日>成人式)
3.コロナ前は、対前年比で150%で伸びていた?コロナ明けでまた復活。初期は地方の店の伸びが大きかった。それが,コロナ後は都市部にも波及している。
⇒成人式は基本的に地元に戻って開催されるため、地方で先に盛り上がり売上が伸びたものと考察しています。そのため、地方から都心へと従来と異なった広まりかたをしたと思っています。
また、コロナを経て、家族の大切さ、身近な人への感謝を再認識することで、両親、祖父母、お世話になった人から貰う、贈るという形でギフトの連鎖が起こっていると考えています。
4.成人の日の売り上げ伸長は、SNSの画像や動画などが起点だった。男子が女子に贈る花が、映えるから?
⇒SNSの画像が起点だと考えています。個人の写真、集合写真、サプライズの動画が起点です。
成人式の写真には必ず衣装と花とセットで映っています。そのため、花が必需品になってきています。
また、毎年花束が大きくなって見栄えするようになってきています。それにともない2018年客単価が3000円だったのが現在お店によっては10000円を超える客単価の店もあります。(2~50000円の花束の予約が年々増加していきています。
売上の伸びが大きくなっている理由としては「花贈り人の増加」による客数アップ、「見映えがする大きさへボリュームアップ」による客単価アップが同時に生じていると考えています。
5.近年は、成人した若者から両親に贈る花がブーム。これもSNSの影響かもしれない。
⇒成人した人から両親に贈る花も年々伸びてきています。SNSの影響が本当にすごくおおきくなってきています。
以上です。もしわかったら、以下の情報を頂けませんか?
1.成人式の売り上げの動向
この10年間,ざっくりと
【地方都市】7年前の2018年から2022年まで毎年前年の130%で成長 現在横ばい
【都心】5年前から115%で成長 2025年に一気に150%成長
2.よく売れている店舗と、売れている花の特徴は?
成人式当人はバラが中心です。バラ+その他洋花になります。
両親贈りについてはバラ、ガーベラ、スイートピー、チューリップなど、若い人が好む花が中心になります。
3.店員さんたちの取り組みで、面白い取り組みがあれば、
毎年店舗独自で様々な花束に挑戦しています。花以外のもので作った花束も人気になっています
4.その他の物日と成人式の対比
生花の売上比較でいくと成人式、母の日、卒業式、ホワイトデー、敬老の日、バレンタインデーの順になってきています。
若い方の花贈りが習慣化してきていると考えています
5.その他,野田さんが気がついている方こと、
若い人(10代~20代)のお花へのお金のかけ方が従来とは全く異なってきています。
ほしいものにはいくらでもお金をかけるので、従来以上に良いものを開発することを考えています。また、商品についてはSNSで瞬間的に広まるため、「認知」も早くなってきていますが、同時に「飽き」も早くなってきています。
商品開発のスピードを従来以上に早める必要があると感じています。
また、その中でもずっと売れ続ける普遍的なものも存在します。普遍的と流行を見極め、適切に対応することが重要だと考えています。
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