書評・映画評

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【観劇評】劇団四季・ミュージカル公演『バケモノの子』

劇団四季から、新作ミュージカルの観劇に招待された。場所は、竹芝の「四季劇場秋」。上演作品は、細田守監督の原作アニメ『バケモノの子』のミュージカル版だ。3年越しの約束で、「下町に移り住んだら、夫婦して着物で観劇に出かけよう」ということになって...
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【新刊紹介】安嶋明(2022)『「学びほぐし」が会社を再生する:企業とファンドの組織変革物語』岩波書店

10日ほど前(4月24日)に、安嶋くんから新刊本が届いた。著者の安嶋明氏は、ゼミの4年後輩である。わたしが大学院の修士課程に在籍していたころ、彼は学部の3年生だった。大型店の地方出店が激増し、日本各地で商店街が苦境に陥っていたころのことであ...
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【新刊紹介】辻中俊樹(2022)『米を洗う』幻冬舎

友人の辻中俊樹さんから、一週間前(3月21日)に見本刷りを送っていただいた。わが新刊本の返礼だった。退職の準備や研究室の後片付けで、わたしの先週は結構忙しかった。辻中さんの本も、そんなわけでリビングのソファーに置きっぱになっていた。一昨日、...
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【記事紹介】「文化大革命2.0」『ニューズウイーク日本語版』(2021年12月7日号)

30年位前から定期購読している雑誌がある。『ニューズウイーク日本語版』である。留学中に現地で読んで以来、帰国後も欠かさず日本語版を読んできた。BusinessWeekの方は数年前に定期購読を辞めてしまったが、こちらは継続して読んでいる。今月...
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【新刊紹介】岩崎達也(2021)『街角のイノベーター:なぜ、人は挑むのか』下町書房

大きな会社の劇的なイノベーションを扱うのが、イノベーション論の常道である。ところが、本書では、ビッグな組織イノベーションではなく、人間の個性的な生き方と働き方のイノベーションが取り上げられている。著者は、大学院でゼミ生だった岩崎達也教授。博...
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【新刊紹介】神山泉・フードビス編集部(2020)『外食はやっぱり楽しい:先人たち13人の言葉』FB出版

外食産業の巨人たち13人のインタビュー記事。読んでいる途中で気が付いたのだが、各氏の登場が年齢順になっている!めずらしい編集方針。トップバッターが、がんこフードサービス創業者の小嶋淳司会長で昭和10年(1935年)。しんがりが、ワタミ会長の...
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【新刊紹介】岩崎達也・高田朝子(2021)『本気で地域を変える:地域づくり3.0の発想とマネジメント』晃洋書房(★★★★)

法政大学イノベーションマネジメント研究科の同僚、米倉誠一郎教授が、本書のために帯を書いてくださっている。曰く、「地方創生を科学する!無駄金を使う前にこの本を読んで欲しい。たった9つの自己診断で明日が見える!」。さすがに米倉先生だ。本書の売り...
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「水辺の思想、土地の記憶」【新刊紹介】陣内秀信(2020)『水都 東京:地形と歴史で読みとく下町・山の手・郊外』ちくま新書(★★★★★)

本書を読みながら、陣内教授を法政大学の総長に担ごうとした昔のことを思い出した。2005~06年ごろのことである。随分と分別のない政治的な首謀者だったと、いまとなっては大反省である。近著の執筆ぶりから、大学を離れても著者が意欲的な研究生活を継...
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【新刊紹介】 田中宏隆ほか(2020)『フードテック革命:世界700兆円の新産業「食」の進化と再定義』日経BP(★★★★)

世界の食分野で進行している技術革新(フードテクノロジー=食品技術のイノベーション)を紹介した新刊。(株)レッグスの谷丈太朗さんからLINEメールで「これ、おもしろいです」と推薦された一冊。とくに前半部分は、米国のフードテック事情が詳しく紹介...
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【書籍紹介】 おおやかずこ(1995)『おかず屋のおかず』柴田書店(★★★★★)

ロック・フィールドの取材で、食文化研究家のおおやかずこさんをインタビューさせていただいた。そのとき、ご本人からいただいた一冊。江戸の食文化に関する書籍(昨日の書評)を読むきっかけを与えてくれた本。25年前に書かれた本だが、内容は全く色あせて...