書評・映画評【書評、新刊紹介】江尻義久(2023)『最旬のファッション、最速の決断、最高の満足』ダイヤモンド社 2008年に、日本ショッピングセンター協会が主催するセミナーの講師として、ハニーズの江尻義久社長(当時、現会長)をお招きした。あれから、江尻会長とは15年のおつきあいになる。2009年に出版した拙著『マーケティング入門』(日本経済新聞出版社...2024.02.03書評・映画評
書評・映画評【良書、紹介】弘中惇一郎(2021)『生涯弁護人:事件ファイル1』講談社(★★★★★) 先週、関西出張に向かう新幹線のぞみ号で、新大阪まで移動中に「はじめに」と「あとがき」を読んだ。全体の概要を把握した後で、第一章「国策捜査との闘い」(村木厚子氏)を帰路に読み終えた。壮絶ながら、筆者の淡々とした筆致に感心した。地頭がいい人とは...2024.01.22書評・映画評
書評・映画評【新刊紹介】山口周(2023)『武器になる哲学:人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50』KADOKAWA(★★★★) 元コンサルタントが書いた哲学書である。本書は、実は哲学の入門書でもガイドブックでもない。ターゲットは、意識高い系の企業人である。わたしは学生時代に哲学書を読まなかったが、哲学がなんとなく仕事に役立ちそうだと思っていた。わたしのように好奇心か...2024.01.13書評・映画評
書評・映画評【書評】酒井敏(2023)『カオスなSDGs、グルっと回せばうんこ色』集英社新書(★★★★) 京大の先生らしくない!なんとも下品なサブタイトルだ(笑)。たしかにSDGsの絵具17色をまぜれば、うんこ色になるだろう。それでも、中身はおもしろい。本書がおもしろい理由は、突き詰めて考えると、わたしも「SDGs」という言葉があまり好きではな...2023.12.25書評・映画評
書評・映画評【書評】吉野源三郎(2017)『君たちはどう生きるか(新装版)』マガジンハウス(★★★★★) 宮崎駿のアニメ作品は、本書と同じタイトルが与えられている。読み方にもよるが、宮崎アニメは原作者(吉野源三郎氏)の作品や思想をなぞっているわけではない。別物である。本書の初版は、昭和12年(1937年)に刊行されている。いまとなっては確かめよ...2023.09.18書評・映画評
書評・映画評【書評】藤原辰史(2018)『給食の歴史』岩波新書(★★★★★) お盆明けの土・日で、藤原辰史著『給食の歴史』(岩波新書)を読んだ。第二次世界大戦後、日本人とくに小学生の味覚に影響を与えた学校給食のはじまり(+戦前の給食前史)と歴史的・運動史的な意味を、文献とインタビューで構成した良書である。この本の存在...2023.08.21書評・映画評
書評・映画評【書評・新刊紹介】恩田達紀(2023)『米中冷戦がもたらす経営の新常識』日経BP(★★★★★) 恩田さんとは、中国・上海ではじめてお会いした。2000年代の中ごろで、ユニクロやローソンが中国に進出した直後だった。当時の恩田さんは、三菱UFJリサーチ&コンサルティングに勤めていた。少し前は、中国国営企業の顧問を務めておられた。仕事の中身...2023.07.12書評・映画評
書評・映画評【書評】森本守人(2022)『業務スーパーの競争しない経営』ダイヤモンド社(★★★★) 「驚嘆、その手があったか」という友人の土屋裕雅会長(カインズ)の帯コピーを見て、衝動買いしてしまった。でも(笑)、おもしろかった。「しない(経営)」という書名がブームになっている。土屋会長の従兄さんの土屋哲雄専務(ワークマン)も、『ワークマ...2023.06.08書評・映画評
書評・映画評【映画評】坂本龍一主演+音楽『戦場のメリークリスマス』(★★★) 新潟県上越市にある「高田世界館」で、坂本龍一主演の「戦場のメリークリスマス」を観た。世界館は、1916年(大正5年)に常設映画館として開館した、現存する日本最古の映画館だ。館内の画像は昨夜、椅子の配置や天井の飾りなどの様子をインスタにアップ...2023.06.04書評・映画評
書評・映画評【書評】酒井大輔(2020)『ワークマンはなぜ2倍に売れたのか?』日経BP(★★★★) 3年前に刊行された書籍だが、全く古さを感じさせない。『日経クロストレンド』の酒井記者による「ワークマンの出世作」。この後すぐに、同社の土屋哲雄専務の書籍『ワークマン式のしない経営』)が出版された。どちらも上手に仕組みが整理されている。読みや...2023.02.21書評・映画評