書評・映画評

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書評: 齋藤泉(2009)『またあなたから買いたい!』徳間書店(★★★★)

副題が、「カリスマ新幹線アテンダントの一瞬で心をつかむ技術」である。山形新幹線の車内販売の名人、齋藤泉さんの接客サービスが紹介されている。卓越したサービスの事例を探していたところ、どなたかに紹介されて読んでみた。ほんとうに、おもしろい!
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文献紹介: J・R・ロシター&S・ベルマン(2009)『戦略的マーケティング・コミュニケーション』東急エージェンシー(★★★)

ゼミ生に”せがまれて”、広告マネジメンの専門書を、春休みのテキストに採用することにした。女子学生たちが、広告関連の本を読みたがったからだ。本日から春合宿に入るが、彼女らは自らの要求について、いまごろ大いに後悔しているだろう。
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書評:岡本重明『農協との「30年戦争」:誰もかけなかった巨大組織の「闇」』文春新書(★★★★)

インパクトのある書名である。タイトルの魅力だけで、1万部は売れた本だと思う。しかし、内容はいたってまじめである。著者の岡本重明氏は、父親の急死で大学への進学が叶わず、普通高校を卒業してから農業の道に入った。電照キクの栽培からはじめたので、花...
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書評:加藤直美(2009)『コンビ二食と脳科学:「おいしい」と感じる秘密』祥伝社文庫(★★★★)

自分の食生活の「コンビ二依存度」はどれくらいだろうか? 私自身、1990年代後半から2007年の秋まで、10年間ほど都心のアパートに住んでいた。1LDKの部屋は、大学の近く、市ヶ谷駅の裏手にあった。だから、ずいぶんとコンビ二弁当とメロンパン...
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書評(本待ち): 小川順子他(2009)『トップ0.1%の条件 ~ECビジネス成功者たちの「志力」~』

IFEXのとき、幕張メッセ会場のJFMAブースを訪問してくれた小川順子さん(「翌日配達の花屋さん」)から、メールが届いた。「自分たちの本が出版され、アマゾンで第一位に輝いた」と。「ほんとかいな?」と疑って、検索をかけてみた。これがびっくり仰...
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書評:内田樹(2007)『街場の中国論』ミシマ社(★★★★★)

いま一冊の本を読み終えた。ほぼ同じ世代、フランス比較文学論、内田樹教授の本である。二年前に出版されたものだが、2009年末のいま読んでみると、なおさらに現代的である。というのは、中国と米国と日本の関係、民主党のアジア政策を理解するのに、絶好...
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書評:堀ミチヨ(2009)『女湯に浮かんでみれば』新宿書房(★★★)

男ならば一度は覗いてみたい、女湯の話である。しかし、この本を読み終えて思ったのは、「(、、、)やめておいた方がいい」であった。筆者が二年間滞在したチュニジアから、いまお住まいの神楽坂まで、スーパー銭湯に押されて、日本からしだに消え去ろうとし...
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書評:佐野眞一(2009)『新 忘れられた日本人』毎日新聞社(★★★★)

『カリスマ』(中内功)を著したノンフィクション・ライターの手による「脇役たち」の物語である。佐野眞一は、団塊の世代に属する作家である。業界紙の記者から出身で、政治家や企業家についての著作をたくさんもつ。主人公の周囲にいた脇役にフォーカスした...
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書評: 西尾チヅル・桑島健一・猿渡康文編著(2009)『マーケティング・経営戦略の数理』(朝倉書店)

本書は、筑波大学ビジネススクール(ビジネス科学研究科)の現役教員と卒業生(MBA学生)による研究論文集である。朝倉書店が刊行しているシリーズ「ビジネスの数理」の7冊目にあたる。数理シリーズの第7作目は、マーケティングと経営戦略の分野の研究論...
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速読4冊: 休日の読書三昧

もともと本を読むスピードは、かなり速いほうだと思う。中高校のときには、年間約100冊の本(参考書は除く)を読んでいた。文学書が好きだった。大学に入ってからは、大衆小説や経済・ビジネス系の本に読書傾向は変わったが、それでも年間100冊のペース...