書評・映画評【書評】 畑中三応子(2018)『ファッションフード、あります。」ちくま文庫(★★★★) 最後は評価の「★」が4つになってしまった。読み出した時点で、この本はまちがいなく「★5」だと思っていた。ところが、200頁を過ぎたあたりから、読者として読み進む気持ちが萎えてしまった。第3部(バブルの1990年代)を過ぎたあたりから、畑中さ...2019.03.31書評・映画評
書評・映画評【書評】 西川英彦・澁谷覚編著(2019)『1からのデジタル・マーケティング』碩学舎(★★★★) 入門編の教科書として定評のある「1からのシリーズ」(碩学舎)で、最新のトピックを扱ったマーケティングの教科書。編者は、本学の西川さんと学習院の澁谷さん。各専門分野の研究者14人が、テキストの執筆に携わっている。本書の特徴は、基本的な概念がも...2019.03.07書評・映画評
書評・映画評【書評】 チャールズ・スペンス/長谷川圭訳(2016)『「おいしさ」の錯覚』角川書店(★★★★★) 「最新の科学でわかった、美味の真実」と表紙に書いてある。おいしさを科学で解明した書籍(ガストロノフィジクス=美味の科学)。本書のユニークさは、食べ物の味は、舌(味覚)と鼻(嗅覚)だけで決まらないという主張にある。何となくわたしたちが思ってい...2019.03.02書評・映画評
書評・映画評【書評】神山泉(2018)『外食業・究極の成功セオリー』FB出版(★★★★) めずらしいタイプのビジネス書を読んでみた。フードビジネス系のコンサルタントが書く本は、実務的にすぎて読後に残るものが少ないから、いままでは避けてきた。日経新聞か日経MJでたまたま広告を見て、ジョナサン創業者の横川さんの本と一緒に購入した一冊...2019.01.28書評・映画評
書評・映画評【文献紹介】ハーマン・サイモン(2016)『価格の掟(おきて)』中央経済社(★★★★) 右肩が痛いので、いつもより簡単に。二年前に、学習院大学の上田隆穂教授(監訳者)から贈呈していただいたプライシングの教科書。価格付けで有名なサイモン教授の著書。わたし自身も「価格づけの本」を書いているので、参考までに読んでみた。フリーミアムや...2019.01.13書評・映画評
書評・映画評【映画評】 ブライアン・シンガー監督(2018)「ボヘミアン・ラプソディ 」(★★★★★) 1985年7月13日の「ライヴ・エイド」(史上最大のチャリティコンサート)の実写版で、クイーンの演奏を視聴している。映画と同じスタイルで演奏しているフレディ・マーキュリー(本人)の演技と音声を、21分間通して聴いた。もっとも、本物のクイーン...2018.12.09書評・映画評
書評・映画評【書評】 西垣通(2016)『ビッグデータと人工知能』中公新書(★★★★★) 気になっていた本なので読んでみた。人工知能と人間の成り立ちのちがいが実に明確に述べられている。人間は生きるために行動するが、コンピュータに生命が宿るはずがない。カールワイツらが主張している「シンギュラリティ」(AIが人間を超えるとき)が到来...2018.11.05書評・映画評
書評・映画評【新刊紹介】 デイビッド・モントゴメリー/邦訳:片岡夏実(2018)『土・牛・微生物:文明の衰退を食い止める土の話』築地書館(★★★★) 『土の文明史』『土と内臓』に続くモントゴメリーの3部作、最後の著書。前二冊は、帝国の盛衰が肥沃だった土壌の荒廃と関連していることを指摘した『土と文明史』、土の健全性は微生物に由来するとした『土と内臓』。本書は、環境保全型農業を営む世界中の農...2018.10.30書評・映画評
書評・映画評【読後感】 鳥井信吾(2018)「私の見た鳥井信治郎の経営と生き方」川北・奥野編著『一流の経営者は、何をどう考え、どう行動し、いかにして人を惹き付けるのか(京都大学の経営学講義Ⅱ)』ダイヤモンド社 清水洋史社長(不二製油)の講義録「第5章:大豆ルネッサンスへの挑戦!」を読むために購入した書籍だった。偶然にも、第1章が、鳥井信吾副会長(サントリー)の講演録だった。本書は、京都大学(経済学部と経営大学院)が刊行している「経営学講義シリーズ...2018.09.02書評・映画評
書評・映画評【新刊紹介】 芹澤健介(2018)『コンビニ外国人』新潮新書(★★★★) タイトルに”コンビニ”はついているが、本書はコンビニの本ではない。労務管理の本でもない。日本で働いている外国人の実情を描いたルポルタージュである。留学生や研修生が最初に日本人(文化)と接触する場所がコンビニである。書名が「コンビニ外国人」と...2018.08.08書評・映画評