里村さんの本が、岩波書店から5月16日に発売になる。本の概要ともくじを、出版社のサイトで見ることができる。書誌情報サイト(https://www.iwanami.co.jp/book/b452017.html)で「立ち読みPDF」をクリックすると、最初の16ページを読むことができる。昨夜遅くに、友人知人らに「紹介文」を読んでください!とメールしてみた。
岩波書店の紹介文は、つぎのようになっている。
『尊厳ある介護 「根拠あるケア」が認知症介護を変える』
里村 佳子(著/文)
発行:岩波書店
四六判 208ページ
定価 1,800円+税
里村 佳子(著/文)
発行:岩波書店
四六判 208ページ
定価 1,800円+税
<紹介>(岩波書店HPより)
認知症の人の自尊感情を高める向き合い方が本人や介護者を苦しめる徘徊や暴力,不潔行動などの周辺症状を改善する.様々な患者との関わりから得た「根拠あるケア」とは何か,悩める家族,介護者に送るメッセージ.
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目次
はじめに 正しく理解して寄り添えば,認知症の症状は緩和される
はじめに 正しく理解して寄り添えば,認知症の症状は緩和される
第1章 認知症を正しく理解するために
1.認知症は注意深い介護で改善できる
2.感情に働きかけるケアが介護を変える
3.「物盗られ妄想」がほんとうに訴えていること
4.社会的ルールを守れなくなった理由
5.脳血管性認知症は感情の起伏が激しい
6.過去に苦悩するレビー小体型認知症の人
7.周到な見守りが必要な前頭側頭型認知症の人
8.早期発見が難しい若年性認知症
9.周囲を癒す多幸的な認知症の人
10.フランスで保険適用から外された認知症治療薬
1.認知症は注意深い介護で改善できる
2.感情に働きかけるケアが介護を変える
3.「物盗られ妄想」がほんとうに訴えていること
4.社会的ルールを守れなくなった理由
5.脳血管性認知症は感情の起伏が激しい
6.過去に苦悩するレビー小体型認知症の人
7.周到な見守りが必要な前頭側頭型認知症の人
8.早期発見が難しい若年性認知症
9.周囲を癒す多幸的な認知症の人
10.フランスで保険適用から外された認知症治療薬
第2章 認知症の人との関わり方
1.ウソは見抜かれている
2.認知症の人がほんとうに探している物
3.負の感情が引き起こす行動は受容によって解決することも
4.重度の認知症でも「コーヒーですか? 紅茶ですか?」と聞く意味
5.人にはずっと,誰かの役に立ちたいという思いがある
6.夕暮れ症候群が現れたら
1.ウソは見抜かれている
2.認知症の人がほんとうに探している物
3.負の感情が引き起こす行動は受容によって解決することも
4.重度の認知症でも「コーヒーですか? 紅茶ですか?」と聞く意味
5.人にはずっと,誰かの役に立ちたいという思いがある
6.夕暮れ症候群が現れたら
7.きちんと名前を呼ぶことは個別ケアの第一歩
8.感情を引き出した非言語のコミュニケーション
9.抑え込んできた過去の表出が認知症の人の重荷を降ろす
10.適切な言葉づかいが尊厳を守る
8.感情を引き出した非言語のコミュニケーション
9.抑え込んできた過去の表出が認知症の人の重荷を降ろす
10.適切な言葉づかいが尊厳を守る
第3章以降は、「立ち読みPDF」で、、、
ちなみに、
第4章 介護の現場で奮闘する人のために
第5章 社会の中での介護の役割
第6章 福祉介護の仕事の喜びと奥深さ
第7章 介護の世界に飛び込んで
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この紹介文を30人ほど(line仲間たち)に送ってみたところ、読んだひとの半数以上から昨夜、即日に返信をいただいた。認知症の患者を抱える本人の境遇をつづったり、文章を読んで感激した様子のメールが返ってきている。
そのいくつかを紹介してみたい。わたしの場合も、4月1日に母親が亡くなった遠因が認知症だった。身につまされる思いがする。大学院のプロジェクトを里村さんらしく愚直に進めていった結果が、著書『尊厳ある介護』に結実したのだと思う。
1.元大学院生から
小川先生、こんばんは。
ご紹介いただきありがとうございます。
とても分かりやすく書かれていますね。そして人への愛情に溢れています。
これまで少し聞いたことがある話も、とても分かりやすく書かれています。
とても分かりやすく書かれていますね。そして人への愛情に溢れています。
これまで少し聞いたことがある話も、とても分かりやすく書かれています。
最近、主人の母が、一番かわいがっている孫娘のことを「〇〇は、400万円持って行って返してくれないのよ~」と話しています。
ちょうど、「物獲られ妄想の本当の意味するところ」P10の途中で終わっていました。。。
買って読みます!
姪は笑い飛ばしていますが、読ませてあげます。
ちょうど、「物獲られ妄想の本当の意味するところ」P10の途中で終わっていました。。。
買って読みます!
姪は笑い飛ばしていますが、読ませてあげます。
2.学部ゼミOGから
あー。
母が、老人性鬱に加えて初期の認知症の症状もあるので、こういうテーマはやたらと染みます。
母と娘という関係は、時として遠慮が無さすぎることもあり、そんな関係性の中での鬱や認知症は、娘の側も本当にしんどくて。
あー。
母が、老人性鬱に加えて初期の認知症の症状もあるので、こういうテーマはやたらと染みます。
母と娘という関係は、時として遠慮が無さすぎることもあり、そんな関係性の中での鬱や認知症は、娘の側も本当にしんどくて。
3.本人が病院に入院中の大学院生から
おはようございます。里村さん!尊敬します。
この数ヶ月入院している、リハビリ病棟には高齢の患者さんの中に軽い認知症の方もいらっしゃいます。色々な症状の患者さんと触れ合いながら未知の世界、これから訪れる社会体験をさせていただき多くの気づきを得ています。看護師さんに眠ってしまうのを起こされながら、口に食事を運んでもらう姿を見ると、生きるとは!と、考えさせられます。つくづく、人の為になり、周囲から存在する事を求められて人生を送らなければ!と、感じます。
4.山形の生産者から
こんばんわ。自分の母親も認知症でした。童謡のCDかけたり、おしゃべりみーちゃんを買ったりして暫く対応していました。皆さんの役に立つと思います。
などなどです。
すでに里村さんの苦労が報われていますね。ご本人に、感想文のいくつかを送ったところ、次のような興味深いメールが返ってきました(要約してあります)。
わたしが、「里村さんの言葉そのもので、編集者の手がほとんど入ってないみたいですね。それはいいことだと思います」と書いたメールへの返信でした。
里村さんからの返信(昨夜、5月7日)
「(編集会議にかけるため、)編集者から医師の推薦が欲しいと言われましたが、それは断りました。
私は生活を支える介護の立場から認知症を書いたので。
医師の裏付けがいるような内容なら医師が書いた方が良いと思うからです。そのよう伝えました」
力強い言葉でした。この本は売れると思います。それだけでなく、介護の世界を見る「見方」を変える革命的な本になると思います。ぜひご一読を!! とりあえず、5月16日の発売までは、「立ち読みPDF]をご覧ください。