ライブラリー

書評・映画評

【書評】 夏井睦(2013)『炭水化物が人類を滅ぼす:糖質制限からみた生命の科学』光文社新書(★★★★)

少し前にブームを巻き起こした「糖質カット」の指南書。わたしと同じ秋田県出身のお医者さんが書いた本で、ベストセラーになった。いまごろ遅れて読んでいるのは、有機農業と植物由来の食材について推奨する『植物の時代』という本を準備しているからだ。
書評・映画評

【推薦図書】 西岡健一・南知恵子(2017)『製造業のサービス戦略』中央経済社(★★★★)、杉原淳一・染原睦美(2017)『誰がアパレルを殺すのか』日経BP社(★★★★)

最近読んだ本で、推薦できる二冊を紹介します。まず後者は、ユニクロ柳井社長の「もう、”散弾銃商法”は通用しない」の箴言で話題になった本。10月度のゼミ課題図書に指定したが、学生たちからも、自らの経験に照らして賛同意見が多かった。
Research & Reports

【ヒット塾】 拙稿「ヒット生む食ビジネスの革新」『日経MJ』2017年9月25日号

日経MJヒット塾」で最終回を担当させていただいた。2013年の第一回(10月)も原稿を書かせていただいた。最終回にふさわしく、副題も「超常識、植物由来の肉も」を予定されていた。最後の託宣になる。5つの分野で未来のヒット商品が生まれる分野を予...
書評・映画評

【書評】 老川慶喜(2017)『小林一三:都市型第三次産業の先駆的創造者』PHP研究所(★★★★)

「あとがき」のない著書である。「序(文)」も驚くほどシンプルだ。社史・経営史の書き手は、事実とデータをこんな風に淡々と並べて書くものなのだ。この手法は、商学・マーケティング分野の書き手には真似ができない。同じシリーズの『中内功』(石井淳蔵著...
書評・映画評

【書評】石坂智惠美(2016)『魚屋の基本』ダイヤモンド社(★★★★)

魚屋さんの本を読んだ。読み終えてから、あとがき(おわりに)に目を通したら、友人の石川純一さんの名前を見つけた。現在、ダイヤモンド・リテイルメディアの社長さんである。本書は、石川さんが社長に就任する前に、編集者として手がけた最後の書籍だった。
Research & Reports

【インタビュー記録】「需要拡大の兆しあり ”有機農業”という選択肢を探る」『地上』(2017年2月号)

2016年末に、JAの機関紙『地上』からインタビューの依頼があった。テーマは有機農業。慣行農法が基本の農協からでなので、ちょっとびっくりした。インタビュー記事の記録は、市川さんというライターの方がまとめて、今年の2月号に掲載された。
Research & Reports

【寄稿】拙稿「WFM(ホールフーズマーケット)にプレッシャーをかけた米国流”物言う投資家”の論理」『販売革新』(2017年8月号)

『販売革新』2017年8月号で「アマゾン後のリアル店舗」という特集が組まれた。7月13日に原稿の提出を終えていた。学者の寄稿者は、元同僚の矢作敏行先生。実務家からは、島田陽介さん、小島健輔さん、月泉博さんらが寄稿していた。
書評・映画評

【書評】 森川正之(2016)『サービス立国論』日本経済新聞出版社(★★★★)

前著(『サービス産業の生産性分析』日本評論社、2014年)は、日経・経済図書文化賞を受賞している。本書は、新たに実証データ分析を付け加えて、一般向けに日本のサービス産業の姿を解説したものである。好著ではあるが「★5」に評価しなかったは、政策...
書評・映画評

【書評】 ダン・ハーバー/訳・小坂恵理(2015)『食の未来のためのフィールドノート・上: 「第三の皿」をめざして:土と大地』NTT出版(★★★★)

一年前に購入して、机に並べておいた『食の未来のためのフィールドノート(上・下)』にようやく目を通すことができた。著者のダン・ハンバーは、ニューヨークにある3つ星レストランのシェフ。穀物農家や畜産家、養殖場や育種家たちと交流を深めながら、料理...
Research & Reports

「社長はつらいよ」『新潮45』(2017年7月号)

『新潮45』(2017年7月号)では、オリジナルタイトルが、「社長の”履歴”大研究」という凡庸なものに変更されてしまった。最終校正の段階まで、「社長はつらいよ」だったのにと大いに嘆いたものだった。見出しやリード文、若干の数字や登場人物にも変...