速読4冊: 休日の読書三昧

もともと本を読むスピードは、かなり速いほうだと思う。中高校のときには、年間約100冊の本(参考書は除く)を読んでいた。文学書が好きだった。大学に入ってからは、大衆小説や経済・ビジネス系の本に読書傾向は変わったが、それでも年間100冊のペースで活字を眺めつづけていた。速読するために、斜め読みのテクニックを自然に身につけたように思う。


参考までに、 わたしの流儀を説明する。最初に、作者の癖をつかむために、本をぱらぱらめくってみる。頻出する単語や特徴的な表現を拾うためである。つぎに、著者の文体の癖に慣れるために、最初の30頁は30分くらいの時間をかけて、じっくりと丁寧に読む込む。
 読みはじめてから50頁くらいをすぎたら、あるいは、最初の20%を越したら、あとは1時間に100~150頁の速度で、斜め読みや飛ばし読みをする。20%くらいで、だいたいのペースをつかむものである。そういえば、マラソンも同じである。21Kなら、最初の5Kで、そのマラソンコースの感じがわかる。
 読書の場合、だからといって、残りのすべてを飛ばし読みするわけではない。大切な部分に来たら、もちろん時間をかけて丁寧に読む。200ページの本を、いつも2時間で読んでいるわけではない。気に入った本は、じっくり時間をかけて読む。基本的には、しかしながら、脱兎のごとく速読するは、「時間貧乏」だからである。「もっと時間があればな、、、」といつも思っている。
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 3日間(月曜日まで)、読書のために休みを作った。昨夕からは、家からほとんど外に出ていない。読書のため、一部分は書評を書くためである。実は、この一週間、3冊の本をカバンに詰めて持ち歩いていた。4冊目は、自宅の机に2週間、置きっぱなしになっていた。
 昼過ぎまでに、そのうちの3冊を読み終えた。いまようやく、『マーケティングジャーナル』(日本マーケティング協会)から頼まれている西尾・桑島・猿渡(2009)『マーケティング・経う営戦略の数理』(朝倉書店)を読み終えた。この本の書評は、夕方、このあと、NASスポーツクラブから帰って来てから、さくっと書き終えるつもりである。締め切りが迫っているからだ。
 そして、昨夕から速読した本は、以下の三冊である。傾向が異なるが、それそれおもしろかった。時間があれば、のちほど、感想文を書く、とくに宋さんの本は、ねっころがって、うなづきながら楽しんで読んだ。中国の古典の解説書であり、「日中漢字文化論」である。そして、人生訓、処世訓でもある。推薦図書、3冊。

 ・宋文州(2009)『「厚顔」のススメ』小学館101文庫
 ・若林学(2009)『カタリナ流 ターゲット・マーケティング:
   買いたい人を絞込みリピート購買を増やせ』ダイヤモンド社
 ・カルロ・ペトリーニ(2009)『スローフードの奇跡』三修社