励まされる人と言葉(ISK飯塚先生の教え)

その方と同席していると、何とはなしに、気持ちが前向きになってくるひとがいる。わたしの場合は、ISK経営塾の飯塚保人(やすんど)さんである。飯塚さんは、2000人を超える経営者を育てたコンサルタントである。御殿場で御自身所有の馬で乗馬をするために、いつもカウボーイハットをかぶって歩いている。


先日も、インパックの守重知量(ともかず)社長と一緒に、市ヶ谷の中国飯店で飯塚先生とお食事をさせていただいた。IM研究科の並木雄二教授もご一緒だった。遅れてこられた先生から、開口一番、自作のカラオケCD(自演)と、「人生を開く 絶対積極 日めくり」を渡された。CDがよしとして、この「日めくり」がおもしろい。前向きに人生を生きるための心得が、一日一篇、短い言葉で表現されている。 31日分、表から始まる31編と、裏から始まる31編のふたセットの「日めくりカレンダー」である。表バージョンを紹介する。面白いのを3篇。あとは、飯塚さんから、日めくりセットを、800円で購入のこと。

 表の1 「過去と他人は変えられない。変えられるのは自分だけ」 ん、なるほどである。人間が落ち込むのは、たいてい、過去の所作への後悔か、他人の行動に対する不満である。飯塚先生の言葉にしたがえば、他人と自分の過去はどうしようもないのだ。最終責任は、自分と割り切れば。気持ちが楽になる。

 表の4 「準備のための準備をする。準備のしすぎはしない」 言いえて、妙である。準備には、その前にきちんと練っておくプロセスが必要である。よく考えて、準備をしなければならないが、その準備が重荷になってはいけない。適度な負荷をかけるだけでよい。準備の気持ちは忘れてはいかないが、完璧である必要は無い。気持ちが楽になる。

 表の9 「問題とは あるべき姿と現状との差のこと。あるべき姿がない人に 問題を論じる資格はない。」 いつも理想を掲げて行動せよとの教えである。「問題」の本質を突いている。目標を高く掲げることで、問題が明らかになる。自分のいる位置が確認できる。理想を明確に描けないことが問題なんだな、と。

 表の10 「あるがまま。こだわりを抜けば 本質が見えてくる」 気持ちが重くなるのは(先が暗くなるのは)、つまらないところに、こだわりを持つからである。こだわりを捨てれば、あるべき姿は自然な形で見えてくる。背伸びをしなくていいのよね、と飯塚先生に言われれば、納得である。

 さて、本日は20日である。 表の20 「人間の伸びる3要素 素直さ 明るさ 行動力」 単純明快である。これが大切なのは、若者だけではない。年寄りも同じである。本質的に素直な人間は、年齢に関係なく、前向きにやることを躊躇しない。疑り深くないから、気持ちが明るい。とりあえずやってみようとする。だから、失敗もするが、それば肥やしになるから、伸びていく。

 そういう若者や経営者を、飯塚先生は育ててきた。育てている。たくさんのひとに、明るさを与えている。偉い人である。尊敬できる数少ない偉人である!ご本人が明るいからである。