マーケティング論最終講義レジュメ2004年1月14日

ここに掲載したのは、去る1月14日 法政大学「835番教室」で行われた「マーケティング論」(担当:小川孔輔)の最終講義で配布された講義レジュメです。ここに公開します。
最終講義「日本とマーケティングの未来」            2004/01/14


1 はじめに
 
(1)最終講義にあたって

(2)1985(1995)年の大予測

・当たったこと
  ベルリンの壁の崩壊
  ダイエーの経営危機
  マクドナルドの経営不振
  ユニクロの成長と復活
  
・外れたこと
  中国大分裂(3分裂)
  東京大地震

(3)2005年の大予測

・米国型マーケティングの終焉
  マック、コーク、ディズニーの現代米国が倒れる

・消費の形は、”和”に向かう(→ 日本発のデザイン・アーティストの登場)

・アジア漢字文化圏の成立 ( → アジアから国境が消える)

・日本はアジアの観光立国になる

・第4次産業としての農業の復権 

・トヨタ ソニーの日本企業は苦境に陥る

・ウォルマートの流通支配が終わる 

・韓国人 中国人 日本人による連合企業の登場

2 マーケティングはどこに向かうのか?

(1)未来予測の前提
   
   ・発展途上を国を含んだ資源の奪い合い
    → エネルギーコストの上昇

   ・高齢化で時間は稀少ではなくなる
    → ボランティア組織(NPO)を中心とした社会に変わる

(2)大量消費・大量生産の終わり 
    → ふたたび域内消費に向かう

(3)モノ商品の社会は終わらない

   ・特色のある商品供給者は生き残る(事業規模は小さい)

   ・ただし、多品種少量生産とサービスの付加の組み合わせ 

3 わたしたちの生活は?

(1)食生活
  ・地産地消(マクドナルド化の終わり) 

(2)衣・ファッション
  ・和装ファッションの復権

(3)住生活
  ・家族の形態が変わる
  ・家のサイズが小さくなる
  ・木の家の復活(間伐材の利用)

(4)遊び・仕事
  ・”大企業”はザウルスに
    → 組織の形態が「緩やかな連合組織」変わる
  ・個人は知識によって組織される
   例: 大学教授の7~8割がパートターマーに