【柴又日誌】#95-2:消防団の訓練、初日の夕方(可搬ポンプ車を保管収容する会館をもたないのは、第11分団だけ。)

 昨日の続きになる。訓練に初めて参加した夕刻、学会での基調講演を終えて自宅のある高砂駅に戻って来た。かみさんは、友人と高知旅行に行っている。夕飯がない。朝がた訓練でご一緒した、寿司ダイニングのすすむさんのところで、お寿司をつまむことにした。わが第11分団が独立の施設(可搬ポンプ車の収納場所)を持たないことは、昨日のブログで紹介した通りである。
 

 

 ポンプ車の保管庫を持たないことは、火災のときに住民にとっては不利になる。本田消防署からは消火のために大型消防車がすぐに駆けつけてくれるだろうが、一番近いところにある高砂会館にはすぐに使えるポンプ車が保管されていない。

 ということは、消火活動にとりかかるまでの数分、発動が遅れる可能性があるのだ。めったにはないだろうが、火事で助かる人も助からないかもしれない。

 すすむさんが調べたところよると、本田消防署第11分団が管轄する駅の南側(高砂2~4丁目)には、1万数千人が居住している。少なくない人数だ。どこかから土地を借りて建物施設が建てられれば、可搬ポンプ車を保管収納できる。諸設備も会館に依存する必要もなくなる。

 

 これもまた、すすむさんが調べたところによると、高砂駅南口周辺には、住宅公団や東京ガスなどの空き地が点在している。利用目的がとりあえずない空き地ならば、5年とか10年とか短期でよいので、借りる算段をしてみてはどうだろうか?ポンプ車を置いておく収納庫だけならば、建築に1000万円はかからないだろう。

 ということは、1万人から「クラウドファンディング」で1千円ずつ集めれば、1000万円の収納庫が完成できる。町会費の類の金額である。わたしたち第11分団は、そこに道具類を保管かせてもらい、いざというときに火事場や震災、洪水時に出撃ができる。

 なお、このアイデアには、副産物がある。カウンター越しに、すすむさんと相談していたときのことだ。のん兵衛のわたしにとっては福音である。

 

 第11分団以外の分団はほぼみなさん、可搬ポンプ車を収納する車庫をもっている。となると、火災で出動する場合は、誰かがポンプ車を運転する必要が出てくる。どこの分団でも輪番制があって、いざというときのために、誰かが順番にアルコールを抜く日を決めておくのだそうだ。

 そうなのだ! いまはポンプ車の収納庫をもっていないので、第11分団員は運転の必要がない。その代わりに、アルコールを抜く必要もないのだ。でも、もしも保管用の車庫ができれば、わたしが真っ先に「ノンアル対応団員」に立候補すればよいのだ。

 そのためにも、借地できる小さな土地を探してきて、そこの保管庫を建てるためのクラウドファンティングを起案する。いいアイデアではないだろうか?

 昨日の様子からすると、わたしは新入団員として最年長である。71歳のわたしは、実際の消火活動では足手纏いになりそうだ。せめて、こうした経営的な仕事で役に立ちたいと思った。このアイデアが実現したら、ついでに率先して、アルコールを抜く日を増やすことができる。