柴又日誌#18: 水元公園からの復路、帝釈天前の交差点で、2匹の寅さんとリリーに出会う。

 三連休の後半2日間で25KMを走った。昨日は水元公園まで往復15KM。江戸川の土手を超える帰路、帝釈天の前を通ったら、「寅さんサミット」をやっていた。柴又の交差点で、関西から来た2人の寅さん(渥美清)とリリーさん(浅丘ルリ子)に遭遇。内情に詳しい東京ガスの中塚千恵所長(葛飾営業所)によると、「このイベントは、葛飾区の予算をたくさん使ってるんですよ」。

 

 そうだったのか。でも、それでもかまわないだろう。葛飾区民になったばかりのわたしらは、そんな予算のことなど知らされていない。とはいえ、関西から芸人さんを呼ぶくらい、大した金額ではないはずだ。

 サミットでは、寅さんカフェなども運営している。昨日も本日も、帝釈天の周りは外人さんが多数。物珍しいのか、きょろきょろ眼(まなこ)で歩いている。こんな風景は、昭和の日本でしか経験できないだろう。そんなわけで、日本人と外人さんでとても賑わっていた。

 ところが、連休3日目のマラソン(本日)は、9KM地点でリタイア。9KMランの帰りに、大和屋さんの草団子(粒あん)を買ってきた。午後になってから、立石ババちゃん(かみさんの実母、純子さんは高砂の高齢者住宅に居住)に、喪中はがきに切手を貼ってもらったからだ。お団子は、その返礼である。わたしは、実は「こしあん」が好きなのだが、今回は妥協して「粒あん」にした。

 

 話を元に戻すと、ふるさと納税で、わたしは地方の返礼品を目当てに寄付をしていない。だから、寅さんサミットに、葛飾区の青区長がお金を使うのは許せる範囲だ。大阪の泉佐野市のように、なりふり構わずアマゾンの商品券をばらまくよりはましだと思う。

 むしろ区役所のサービスの良さでは、葛飾区は群を抜いている。わたしが知る限り、全国一のサービス対応だと思う。固定資産税の納付のときも、確定申告でも、窓口の対応は最高によかった。千葉県が悪すぎたのかもしれないが。

 

 お団子屋さんや天ぷら屋さん、総菜屋さんにお稲荷やさんなど、下町の老舗は人情味がある。子供たちも孫たちもすっかり、この町になじんでいるようだ。

 毎朝、幼稚園バスを待つ間、孫の穂高(4歳)は、お稲荷屋(味吟さん)のおじさんにあいさつに行く。「おはようございます」の挨拶がうまくできると、ときどきかんぴょう巻きの端っこなどをもらって帰ってくる。

 そのうち、下の子(夏穂、1歳)も、同じことをするようになるだろう。