書評・映画評

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【書評】市来広一郎『熱海の奇跡:いかにして熱海は活気をとり戻したのか』東洋経済新報社(★★★★)

同僚の大久保あかね先生から、献本していただいた一冊。通勤電車の往復で読み切ってしまった。おもしろいので、早速学生の夏休みの課題図書に指定した。たしか公式的に昨日の発売で、本日、出版記念パーティーが開かれているはずだ(大久保先生からの情報)。...
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【書評】岩崎達也・小川孔輔(2017)『メディアの循環「伝える」メカニズム』生産性出版(丸岡吉人)

友人の丸岡吉人氏(電通総研所長)が、『メディアの循環「伝える」メカニズム』の書評を書いてくださいました。掲載誌は、法政大学の研究所報『イノベーション・マネジメント』です。丁寧に内容を紹介してくださっています。ちなみに、本書は、4月に700部...
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【書評】リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット(2017)『ライフシフト』東洋経済新報社(★★★★)

2017年の流行語大賞になった著書。著者たちは、ロンドン大学(ビジネススクールと経済学部)の教授で、専門は人材論。いまごろになって、刊行から一年ほど遅れて本書を読むことになったきっかけは、わたし自身がいまちょうどライフシフトの準備をしている...
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【書評】 河合雅司(2017)『未来の年表:人口減少日本でこれから起こること』講談社現代新書(★★★)

帰りの電車で、河合雅司氏のベストセラー本を読みました。43万部も売れているようですが、産経新聞論説委員が書いた割りには内容がやや薄めの本でした。日本の未来予想図を、人口減少という視点から読み解いています。基本的なデータは、公的機関が発表して...
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【書評】更科功(2018)『絶滅の人類史:なぜ「私たち」が生き延びたのか』NHK新書(★★★★★)

本書の編集担当者である山北健司氏(NHK出版編集部)から、二カ月前に贈呈いただいた本である。専門分野とは遠い分野だが、とても面白かった。地球上に700万年前に現れた人類の祖先が、2001年宇宙の旅のごとく、進化を遂げていく物語が平易な文章で...
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【書評】デイビッド・グリッグ(2001)『農業変化の歴史地理学』二宮書店 (上)

古い農業経済書をいまさらながら読むことになった。文科省の科研費研究で、農業分野のイノベーションを研究することになったからだ。読んでおくべき古典文献がいくつかある。そのうちの一つが本書である。原典は1982年に刊行されている。わたしの米国留学...
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【書評】 嶋浩一郎・松井剛(2017)『欲望する「ことば」:「社会記号」とマーケティング』集英社新書(★★★★)

著者の松井剛さんから年初にいただいて、机の上に「積んどく状態」になっていた書籍。学生の課題図書にも指定していたが、ホノルルマラソンの帰りの便でようやく読むことができた。予想通りにおもしろかった。実務家と研究者が連携して、ひとつのテーマ(社会...
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【書評】Scott Galloway(2017), ”The Four: The Hidden DNA of Amazon, Apple, Facebook, and Google” Portfolio/Penguin

昨年10月に発売されて全米ベストセラーとなったビジネス書。『ネット勝者たちの隠れた遺伝子』とでもタイトルを付ける?著者は、ビジネススクールで教鞭をとっている現役の経営者。自らも10社の創業と経営に携わった経験のあるシリアル・アントレプレナー...
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【書評】 夏井睦(2013)『炭水化物が人類を滅ぼす:糖質制限からみた生命の科学』光文社新書(★★★★)

少し前にブームを巻き起こした「糖質カット」の指南書。わたしと同じ秋田県出身のお医者さんが書いた本で、ベストセラーになった。いまごろ遅れて読んでいるのは、有機農業と植物由来の食材について推奨する『植物の時代』という本を準備しているからだ。
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【推薦図書】 西岡健一・南知恵子(2017)『製造業のサービス戦略』中央経済社(★★★★)、杉原淳一・染原睦美(2017)『誰がアパレルを殺すのか』日経BP社(★★★★)

最近読んだ本で、推薦できる二冊を紹介します。まず後者は、ユニクロ柳井社長の「もう、”散弾銃商法”は通用しない」の箴言で話題になった本。10月度のゼミ課題図書に指定したが、学生たちからも、自らの経験に照らして賛同意見が多かった。