セミナー会場は、大宮にある日高屋本社。午後13時半から始まった「6時間セミナー」(セミナー+懇親会)のスピーカーは、熱烈中華食堂「日高屋」の創業経営者、神田正さん(現会長)。わたしはコーディネーター役。神田会長の講演後、ふたつの課題を5つのグループに分れて討議した。
第3回「ハイディ日高屋」のセミナー案内文
「お客様のニーズに当社がどこまでついていけるかでしか、歴史は刻まれない」。創業者である神田正会長は自著でこう語っている。家賃が高い駅前の一等地に、逆張りの発想から低価格のラーメン店を展開。仕事帰りにふらりと立ち寄る”ちょい飲み”需要をがっちりつかんでいる。前期まで11期連続で営業最高益を更新してデフレに勝ち、一転して人件費高の中でも成長を維持するハイディ日高。顧客満足を追うヒットの核心に業種を超えた教訓を得る。
この路線で、ふたつのテーマが与えれ、グループ討議が行われた(拙著【マクドナルド 失敗の本質】を事前配布してある)。
【グループ課題】
1 「日高屋」を運営するハイディ日高は、2015年2月に12期連続で営業最高益を更新する見込みです。リーマンショック、震災、消費増税とさまざまな荒波を乗り越え、浮き沈みが激しい業界にあって、切れ目なく増益を続けているのはなぜなのか。あえて家賃の高い駅前の一等地に出店するなど、「逆を行く」経営の底流にある感性とは何かを考えてください。
2 成長を持続するハイディ日高に対して、日本マクドナルドHDSは既存店売上高が大幅に減り、2014年12月期の連結営業損益が上場以来初の赤字となる見通しです(実際には、218億円の赤字)。なぜ、両社は明暗を分けたのか。小川教授の近著「マクドナルド 失敗の本質」を読んで、キーポイントを挙げてください。
【個人課題】
3 「革新の種は異分野にあり」と言います。今日の神田正会長、小川教授のお話の中でいちばん関心を持ったことはなんですか。そこから発想やイメージを膨らませ、自社の経営やマーケティングに応用できることを考えてください。
*A4判1枚にまとめて、事務局あてにお送りください。
小川先生のコメントをつけてお返しします。
というわけで、「日経MJヒット塾」の熟成と同様に、ブログ読者のみなさんで、グループおよび個人課題に答えてくださった方には、わたしからメールにて、コメントを送らせていただきます。わたしのメールアドレス(ブログのプロフィールにに小川の「ニフティアドレス」が掲載してあります)に、回答のメールをください。
課題図書は、神田正「熱烈中華食堂」、拙著「マクドナルド 失敗の本質」の二冊です。