卒業生の池照佳代さんから、以下のメールをいただいた。『CSは女子力で決まる!』を、日経BP社のヒューマンキャピタルオンラインの書評コーナーでご紹介いただいた。以下掲載させていただく。
小川先生、
お世話になっております。
昨年の1月に、訪ねさせていただきましたIM2期修了生の池照佳代(いけてるかよ)です。
昨年は大変お世話になり、ありがとうございました。
大変僭越ですが、小川先生の著書『CSは女子力で決まる!』を、日経BP社 ヒューマンキャピタルオンラインのビジネス書評コーナー ”池照佳代の人事・人材育成担当者が読んでおきたい本”で紹介させていただきました。
私自身、最近は、人事のしくみづくりを中心に、女性活躍推進r、EQ(感情知性)トレーニングを通して、企業の従業員満足や組織活性に向けた活動を続けております。先生の著書は、非常に勉強に、参考になり、エグゼクティブコーチングを担当するクライアントにも紹介させていただいています。
お蔭さまでIM在籍時に設立した弊社は、今年10年目を迎えます。今年はぜひ、ES,CS,そして私が取り組んでいるEQ(感情知性)開発をリンクさせるような取り組みを強化していきたいと考えており、ぜひ先生のご教示をいただければと画策しております。取り急ぎ、お知らせとご挨拶とさせていただきます。 今後も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
有限会社アイズプラス
代表取締役
池照佳代
日経BP社 ヒューマンキャピタルオンラインのビジネス書評コーナー
”池照佳代の人事・人材育成担当者が読んでおきたい本”
CS(Customer Satisfaction)とは、顧客満足のことである。顧客満足度が高い、女性活用に着目して施策を実施している、かつ収益力も高い企業について丁寧な調査をもとに説いているのが本著である。
本著のベースとなっている「サービスマーケティング」という考え方は、企業(マネジメント)から従業員に対する関係づくりを「内部マーケティング」、顧客に対する関係づくりを「外部マーケティング」、そして企業にとってのマネジメントはこの双方に対してのサービス提供を考えていくべきという考え方である。人事・人材育成担当者にとって、従業員は最大の顧客であることは明白であり、企業マネジメントのあり方と施策を再考する上で、非常に参考になる。また、「女子力」といった女性従業員の視点や働き方にフォーカスし、彼女らの力を活用することに長けている経営トップや企業施策を事例として豊富に紹介されているところは、昨今、女性活用やダイバーシティをテーマとしている担当者に、ぜひ一読をお勧めするものである。
事例として7つの企業が紹介されている。各社のビジネス、サービスの特徴と社員(特に女性社員)の働きぶり、人材育成施策や顧客とのエピソード等を取り上げながら、各企業が4つの領域で徹底した取り組みをしている具体例が紹介されている。また、番外編として、チームワークの醸成とたゆまぬ強化が強みの「男子力」を発揮している企業の事例紹介もある。メインは女子視点で著されているが、女子力・男子力ともに注目していくことで、各社の課題にも対応が可能ではないだろうか。
本書は、サービスの現場を「舞台」に見立て、各社の事例を舞台中心(顧客との接点)で表現している方法も非常に興味深い。この手法に従えば、我々人事・人材育成担当者の仕事は、舞台監督(経営者)のパートナーとして、役者(社員)がより価値のある演技(サービス)を観客(顧客)に提供できるよう、日々のリハーサル(教育研修)をデザイン・研鑽する、ということになる。舞台を演出するプロデューサーになった気持ちで、そんな楽しさも感じながら読み進められる一冊である。
参考書籍
『マネジメント・テキスト マーケティング入門』
小川 孔輔 著 / 日本経済新聞出版社 / 4,104円(税込) / 780ページ
池照 佳代(いけてる・かよ)
有限会社アイズプラス 代表取締役
池照 佳代 約14年間、マスターフーズリミテッド、フォードジャパン、アディダスジャパン、ファイザー、他にて一貫して人事を担当のちアイズプラスを設立。人材・組織開発コンサルタントとして、主に企業向けに採用から教育、評価などの人事制度設計支援・コンサルティング、タレントマネジメントやダイバーシティ、女性活躍推進施策の企画・提供、エグゼクティブコーチング、EQ(感情知性)開発支援を提供している。このほか、NPO法人キーパーソン21の理事を務め、全国の学校現場に児童、社会人(企業)、学校、地域の協働プロジェクトとしてキャリア教育プログラム提供の支援を行うなど、社会貢献活動を続ける。CDA(キャリアデベロプメントアドバイザー)、EQGA公認トレーナー/プロファイラー。
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