翻訳こぼれ話: ご存知でしたか? 東京都心部の速度制限は、20KM!

 ウズニエ氏の『異文化適応のマーケティング』(ピアソン)の翻訳をしていると、わたしたちが知らない日本の習慣がたくさん出てくる。笑ってはいけない。そのうちのいくつかは、「ほんとかいな」と思うような奇妙な習慣である。信じられないので、クロスチェックをかけている。


本日の(第11章の)翻訳でも、交通速度規制の話が登場した。
 「都市部での速度規制が、20KM」という記述があった。そんな速度で、わたしは都心の道路を車で走ったことなどはないぞ! しかし、たしかに「時速20KMに制限されている」と書いてあるのだ(第11章)。

 秘書の福尾(美貴子)に頼んで、警視庁本部・交通相談課に電話を入れてもらった。教えて下さったのは、じんさん、という方だそうだ。丁寧に、「東京都内では、20KM制限が4000か所ある」とのこと。ウズニエさんの記述は、正しかった。
 そんなにたくさん、20KM制限の場所があったのだ。せいぜいが、高速道路を降りるときの分岐線の場所だけだと思っていた。一般道路では、40KM制限が最低速度だとわたしは思っていた。
 なお、東京以外では、「都道府県ごとに制限速度が異なっている」という追加情報をいただいたようだが、調べはここまでで、終わらせることにした。きりがない。

  知らなかったなあ。この付近では、千代田区の「富士見坂」が、20KM制限だそうだ。 毎日、わたしはスピード違反をしていたことになる。おまわりさんに捕まったことはないが、違反は違反である。でも、20KMで車を走らせたら、タクシーなんか、お邪魔にされそうだよね。

 それでは、翻訳の作業に戻ります。
 福尾さん、ご苦労様でした! 変な教授の変なしごとに、付き合わされてますね。