台湾新幹線、同乗記録の補足である。いま手元に、台北駅で購入した切符を持っている。正確には、切符そのものは松島さんに、領収書として手渡したので、切符をはさんでいた「封筒」である。その絵柄を見ている。
「台湾高鐵」(台湾高速鉄道の略) とある。封筒の表には、「高鐵車票在」(新幹線切符)と説明書きがあって、「7-ELEVEN、全家 開賣」(セブンイレブン、ファミリーマート(全家)で、販売しています)だった。
台湾では、セブンイレブンとファミリーマート(日本のFCコンビ二)で、新幹線の切符が買えるのである。日本よりシステムが進んでいる。両社の店舗数は、セブンが4千店舗を越えている。ファミマは、いまデータがないが、たぶん2千店は越えているだろう。
台湾新幹線は、台湾便りで紹介したように、JRの技術移転で建設された。当時、麒麟麦酒の現地法人社長として駐在していた松島さんによると、エバーグリーンの会長(日本びいき)の鶴の一声で、フランスのTGVから日本のJRに変更になったという。
その話が、本当かどうかはわからないが、この国ではえらく日本のシステムが優勢のように見える。贔屓目に見て、台湾の文化に、日本の技術や販売システムが深く根付いていることがわかる。
うれしいことだ。中国との関係が微妙なだけに、台湾と日本の関係を大切にしたいものである。