「特産のカスミソウ日本一に 昭和村」として、菅家さん達の研究会が、福島民報の記事で紹介されました。受賞は、「フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA2014」です。おめでとうございます。
特産のカスミソウ日本一に 昭和村
昭和村のカスミソウが国内花卉(かき)で日本一の称号を得た。花卉卸売の国内最大手「大田花き」(本社・東京都)が主催する「フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA2014」で、昭和花き研究会のカスミソウ「アルタイル」が最優秀賞に輝いた。関係者は東京電力福島第一原発事故の風評払拭(ふっしょく)と、少子高齢化に悩む村での新規就農者拡大に弾みがつくと喜んでいる。
「カスミソウの社会的価値が認められてうれしい。何よりも昭和村のカスミソウを全国に印象づけることができた」。昭和花き研究会長の菅家博昭さん(55)は作業場のドライフラワーにしたカスミソウをめでながら受賞の喜びをかみしめた。
昭和村でカスミソウの栽培が始まったのは約30年前にさかのぼる。それまで村の主力農産物は葉タバコだったが、昭和60年の日本専売公社の民営化が転換期となった。村内の葉タバコを買い上げないことになり、農家は転作を余儀なくされた。バブル経済の波にも乗り、平成2年ごろまでには生産量が一気に拡大。現在では、市町村別の栽培面積が国内一の33ヘクタールにまで成長した。年間販売額は約4億円に上る。
今回受賞した品種「アルタイル」は10年ほど前に生まれた新種で、従来の品種と比べて花の純白さと日持ちの長さが魅力だ。瞬く間に人気品種となり、高値で取引されるようになった。
しかし、原発事故発生から3年半以上が経過した今も風評は根強く残る。関西以西を中心に価格が下落したり、売れなかったりしている。菅家さんは「この受賞は村の生産者に勇気を与えてくれる。風評を振り払う原動力にするとともに、カスミソウの栽培を新たに始める人が増えるきっかけにしたい」と期待した。
福島民報 県内ニュース( 2014/12/02 10:24 カテゴリー:今日の撮れたて )