一関から新幹線で上京している。涼しいと、タイムは大幅にアップする。一関国際ハーフマラソンは、気温19.8度。タイムは、1時間47分27秒(ネットタイム)。男子60代33位(86人中)だった。
先週、同じコースを走っていたら、息子には勝てていたはずだ。20キロ地点の通過タイムは、1時間42分。田沢湖は31度だった。気温が1度違うと、記録が1分よくなることがわかる。人間の体は正直だ。
昨日訪問した、青森のユニバースのことを書くのを忘れていた。東北地方の食品スーパーのなかで、ユニバースは、大きな店を展開しているのが特徴だ。青森、秋田、岩手の3県に、全47店舗。650坪が平均で、約1000億円を売り上げている。一店舗で約20億円の売り上げになる。売場効率は、ヤオコーのそれに近い。各店の平日来店客は、3000人前後。客単価が2千円を越えている。
花の売場は、仏花が中心で、バラなどはほとんど置いていない。お彼岸ということもあるが、スタンダードな花以外は、調達がむずかしいかららしい。地元の市場からの仕入では、品揃えに限界があるだろう。
しかし、売り上げは別である。食品チェーン全体の中で、花の売り上げが占める割合は、0.8%に近い値である。セルフの店舗では、1%を超える店もある。
通常の食品スーパー(CGC系列)では、売上全体に占める花の割合は0.5くらいである。立派なものである。
東北地方の消費環境に助けられている面もある。メインの商圏である青森や岩手では、仏花の家計支出が大きいことがよく知られている。全国平均の切り花の支出が、一世帯当たり年間1万円に対して、東北地方は1万5000円から2万円である。
近年は、商店街から花やが消えていっている。農家などの自家需要も、天候不順で供給が減少気味。結果的に、ユニバースでは、対前年比で大幅に花の売り上げが伸びている。
もちろん、企業努力による要因はある。
例えば、新店が開店するたびに、花売場では陳列什器を新しいタイプのものに変えている。いまは、透明のバケツを使用している。ライティングしだいなのだが、黒っぽいプラの丸バケツを使うより、売場が華やかに美しく見える。
お彼岸の墓参り用には、カラースリーブを使用しているのも特徴だ。花束の単価は、「ファインセレクト」とでも呼ぶのだろうか?1480~1980円とかなり高めである。にもかかわらず、スリーブでカラーコントロールされた売場は、ライティング効果で浮き上がって見える。
陳列が3段でシンプルなことも、買いやすい売場になっている理由である。什器が他の売場とコーディネートされているので、花がきれいに見える。
問題があるとすれば、商品単価がやや高いこと(1本150円相当)。その割に、粗利が十分ではないことだ。ソーシングを変えれば、利益構造を改善できる可能性はある。
ユニバース(アークスグルーブ)の花売場が、大ブレークの予感がする。