今年の母の日は、需給ともに不安視されていた。全国的にほぼ一週間から10日間遅れた桜の開花。世界的な天候不順。それでも大震災から2周目の母の日が終わった。昨年のデータは、比較の対象にならない。以下のデータは、一昨年との比較を標本抽出したものである。
個人的な電話取材によるものである。母の日(~13日)までの一週間分の販売額を、二年前と比較していただいた。この結果を、自社データと比較していただくことができるだろう。何分にも、サンプル数が少なすぎる。あくまでも参考データである。
量販店は、既存店は二年前と同じかやや減少。専門店(チェーンと個店)は、プラス・マイナスまちまちである。バレンタインも母の日も、ブランド力がある店が、さらに販売面でも強くなる傾向がみられる。いわゆる「北海道現象」(北海道では、トップの小売りが一人勝ちをする傾向がある)が、最近の物日では顕著である。
量販店A 98 (全店102)
量販店B 102
量販店C 105
専門店D 110
専門店E 95
専門店F 95
専門店G 106
量販店に関する一般的な傾向としては、「仕入れを抑えすぎて、欠品が出ていた」というコメントを某市場担当者から聞いた。チャンスロスが発生していたらしい。
また、コロンビアの輸入カーネーション(スタンダード)に関しては、品質についての評価がわれている。輸入商社と卸市場では見解が割れている。前年並みの品質と、一週間前に入荷した分の生育に関するネガティブな意見が混在している。
なお、ネット販売については、まだ詳しい情報が入ってこない。世の中のトレンドで、全体的に、ネット販売は受注が好調だったようだ。むしろ供給が不足していたとみられている。