斉藤泉さんにお会いしました!: 3時間の車内販売で、168万円の売上達成

 昨日、ようやく、斉藤泉さんにお会いすることができた。『日本でいちばん喜ばれているサービス』のインタビュー取材である。年間100本の講演と企業研修などをこなすカリスマ販売員の齋藤さんに、わざわざ法政大学の小川研究室まで来ていただいた。


インタビューは、いつものことながら、予定していた時間を一時間オーバー。2時間に及んだ。わたしのほうが、つぎのミーティング(青山フラワーマーケット)に遅れてしまうことになった。話の内容は、いずれ書籍(日本生産性出版)で紹介することなるが、ひとつだけ、インタビューでおうかがいしたエピソードを紹介しておきたい。
 山形新幹線(つばさ号)が開業したのは、1992年である。齋藤さんは、書籍『また、あなたから買いたい』でも紹介されているように、短大時代(保育短大と経営短大のダブル卒業)に、アルバイト社員としてつばさ号に乗務をはじめた。そのときに投入されたN400系が、今年の4月で引退になった。当然、アルバイト時代から乗務してきたN400系に乗るのは、齋藤さんたち車内販売員にとっても、4月18日が最終日である。

 斉藤さんたち販売チームは、N400系が引退する最後の日(4月18日+4月3日)に、記念グッズを販売する計画を立てた。通常の山形新幹線は、7両編成である(グリーン11号車~17号車)。車内販売員として乗り込むのは、通常はひとりかふたりである。
 ところが、この日は、お弁当だけでなく、記念のプレートなども販売することになっていた。4月3日の最終一つ前の運行では、一日の車内販売で26万円を売上げていた。この記録は、齋藤さんが、数年前の「東根さくらんぼマラソン」で記録した最高金額と同じである。しかし、最終日の予想売上高は、100万円を超えると見られていた。
 新庄発、山形・米沢経由、東京行きの山形新幹線つばさ号には、7人の車内販売員が乗り込んだ。荷物も多いので、下りの新幹線から積み込みをはじめていたそうである。齋藤さんによると、長年お世話になった山形銀行の頭取も乗車されてそうで、お弁当と記念プレート(一枚1500円)を購入してくれたとのこと。
 4月18日の最終結果は、日販が168万円だったそうである。新幹線の予約席は400である。客単価はひとり3千円。全員がお弁当を食べて、お土産を買って、ようやく到達できる販売金額である。なぜ、それが出来たのかは、10月に発売になる拙著をごらんください。
  (ずるい終わり方だったかな(笑))