オランダ在住の山本清子さんから、ひさしぶりにメールが届いた。今回は3篇の翻訳記事が添付されていた。その中から、本日は切り花農家の話を取り上げる。日本も同様な状況が進行している。もう一遍は、切り花の「採花日表示」のことである。
「切り花農家数半減」 2012年5月07日
切り花農家数が、2000年と比べて、2011年には半減した。このことがオランダ中央統計局の発表した数値で判明した。 農場数が2011年には56%減少し、1453軒となった。切り花の栽培面積は、2000年と比較して23%減少した。
農場の規模は、平均耕作面積が、3.3ヘクタールと、2000年と比較し74%拡大した。収穫量(生産性?)は、この数年でかなり上昇し、年間標準収穫率が17%となった。
切り花部門の合計経済規模は、22%落ちた。
出典: Vakblad voor de Bloemisterij
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産地の海外移転と国内農家の規模拡大が原因である。オランダ国内からは、日持ち性を求められる特定品目以外の切り花は、もしかするとつぎの10年で完全に消えてしまうかもしれない。
環境的にも、オランダは切り花産地としての適性を問われている。日本にとっても、欧州の動きは、「他山の石」である。