オーガニックライフスタイルEXPO(第二回)で見つけたおもしろい展示(有機うなぎ)

 オーガニックライフスタイルEXPOで、おもしろい展示を見つけました。”Organic Unagi”(無投薬鰻)のうな丼の実演です。販売元は、山田水産株式会社。大分県佐伯市にある会社。鰻丼のごはんは、有機もち米(マゴメ)。こちらは、八王子にある会社が販売していました。

 

 会社は、大分県にあるようですが、無投薬のウナギの養殖は、鹿児島県の志布志市(志布志事業所)で行われているようです。ライフスタイルEXPO@国際フォーラム(有楽町)の会場では、小さな容器に入れてウナギ丼を試食させていました。有機もち米との一体感があって、とてもおいしいウナギ丼をいただきました。

 「ごちそうさま」の感謝の意味を込めて、山田水産の会社概要をアップします。いつか訪問してみたい会社ですね。この鰻は、「有機認証」(有機JASマーク)の認定は受けられるでしょうか? 詳しい方、どなたか教えてください。JONAの高橋さん、教えてください!

 

 山田水産のウエブサイト(http://yamadasuisan.com/company/)を覗くと、つぎのように3つの経営理念が書かれています。ユニークそうな経営者のかたの顔が目に浮かびます。

 

<経営理念1> メイド・イン・ジャパンへのこだわり
<経営理念2> 本物志向のうなぎ作り(ここは詳しく)
 時代とともに水産業を取り巻く環境が変化する中、新たな分野にも挑戦してきました。養鰻事業へは平成9年に参入。消費者に本物志向の鰻をお届けしたいとの思いから、無投薬の養殖に取り組みました。若いスタッフたちが一丸となって挑戦と失敗を繰り返し、研究に研究を重ねた結果、投薬なしに元気なうなぎに成長するノウハウを確立。ついに、「無投薬うなぎ」を商品化するに至ったのです。以来、変わらぬ情熱を持って鰻と向き合い、鹿児島県の豊かな地下水と高水準の衛生管理体制の下で一貫生産を進めています。
<経営理念3> 世界品質の確立を目指して

 

 

 おもしろい会社だと思ったのは、つぎのやり方に注目したからでした。

 

<病気にさせない無投薬養殖に挑み続ける>
 食べ方、泳ぎ方、池の色、匂い…鰻からサインを感じ取る。ものづくりにかける熱き情熱。

<無投薬>
 わたしたちは、2005年、日本で初めて鰻の無投薬養殖を実現しました。鰻養殖では、一般的に、病気やその予防を目的として何種類かの薬品が使われています。しかし、わたしたちは、「安心・安全な鰻をお客様に提供したい」という想いから、無投薬養殖へ挑戦しました。取り組み当初は、45%もの鰻を失うこともありましたが、決してひるむことなく、稚魚から成鰻まで完全無投薬の養殖に成功しました。

<水が決め手>
 わたしたち鰻師は、餌をよく食べ病気に強い元気な鰻を育てるため、水にもこだわっています。鹿児島県志布志の地下70mより汲み上げる地下水を使用して養殖を⾏い、温度・⽔質・酸素量など厳しく徹底的に管理しています。⼀⽇2回⾏われる⽔質検査と同時に、⽔のにおい、⽔のにごりなど常に⽔の状態を把握します。我々鰻師は普段も、鰻達と同じ地下水を使って生活しています。まさに、水は命の源。水づくりこそ、鰻養殖のカギであると確信します。

<熱い情熱>
 完全無投薬による養鰻を成し遂げた鰻師。挑戦と失敗を繰り返し、極めた答えはごくシンプルなもの。それは、「鰻を病気にさせないこと」。そのため鰻師は、養鰻場に住居を構え、家族と共にそこで暮らし、24時間体制で鰻と寝食を共にしました。餌の食べ方、泳ぎ方、池のにおい、常に神経を研ぎ澄まし、その日の鰻の体質に気を配りながら、育て上げました。魂込めて育て上げられた鰻は、素材の良さを最⼤限に引き⽴たせる炭⽕焼の技術を持って、約80Mのラインでじっくり焼き込まれ、完成します。おいしい鰻を追求する情熱から生まれた無投薬鰻をお客様の元へお届けします。

 

以下は参考まで、
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<会社概要>
名称 山田水産株式会社
所在地 大分県佐伯市野岡町1丁目5番3号
設立 昭和48年9月
創業 昭和38年2月
資本金 2億9,450万円年商年間146億円(平成28年5月期)
従業員数 463名(平成28年7月現在)
役員 代表取締役社長 山田陽一

<事業案内>
鰻事業部鰻養殖・鰻加工水産加工部シシャモ・うるめ若干・さんま蒲焼・焼きいか石巻事業部さんま蒲焼・いわし蒲焼・さば照焼、
加工冷凍原料販売冷凍餌料部養殖用飼料・モイストペレット