「東洋経済オンライン」(本日)で、以下の記事を発見した。起こるべくして起こった事件の一つだろう。日本政府も、政治家がうまく泳ぎ回れば、懸案の北方4島どころか、カムチャッカや樺太の権益を奪うこともできたはずだ。国際政治とは過酷なものだ。プーチンの失政のおかげで、中国は棚ぼたで、今後も疲弊するロシアからかなりの権益を奪いとりそうだ。
「中国がロシアの港を奪還? 極東権益を侵食中 ウラジオストク港の使用権を165年ぶりに回復
岡田 充 によるストーリー © 東洋経済オンライン
中国は2023年6月1日から、ロシア極東の最大都市ウラジオストクの港の使用権を165年ぶりに回復した。さらに西部国境では、中国とキルギス、ウズベクの横断鉄道計画にゴーサインを出し、ロシアの権益を次々と侵食している。
ウクライナ侵攻で衰退が加速するロシアの弱みを突いて「兄弟関係」を逆転しただけではない。ウクライナ危機の最大の受益者は中国かもしれない。
中国「祖国の懐に」と興奮
「ロシアによって165年間使用された後、港はついに祖国の懐に戻った」
中国東北部の吉林省と黒竜江省が、省産品を浙江省など沿海地域に出荷する際、ウラジオストク港を使用する特例措置が6月1日から認められたニュースを伝える報道だ。
かつて中国領だったウラジオストクが、帝政ロシアとの不平等条約によって奪われた「屈辱の歴史」をそそいだかのような興奮ぶりだ。ロシアはもちろん太平洋艦隊の基地がある極東最大の軍事拠点の同港を中国に「返還」するわけではない(後略)。