本日は、SOHO静岡の「再チャレンジ講演」である。3月11日の復刻版である。ABCクッキングスタジオの志村なるみさんと一緒だが、今回は前回と違って、わたしが主役のようである。これまでにない方式である。「どS」の志村さんが、「どM」の小川先生をいじります!
「SOHOしずおか第110回ブレイクスルーセミナー」へようこそ。
講演を聞くにあたっての課題:
こんなQがある講演は聞いたことがない。
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Q1 ABCクッキングスタジオは、、、
マーケティングの基本に忠実なのだろうか?
Q2 マーケティングの枠組みで、ABCをD(解剖)してください!
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テーマ:「やさしいマーケティングの話」
講師:小川孔輔(法政大学経営大学院 教授)
ゲスト:志村なるみ(ABC Holdings取締役、法政大学客員教授、2011年4月1日~)
主催:SOHOしずおか
参考図書:小川孔輔(2009)『マーケティング入門』日本経済新聞出版社
小川孔輔(2011)『しまむらとヤオコーー』小学館
<講演レジュメ>
「マーケティング」ってなんだろう?
■ AMA(米国マーケティング協会)による定義
「マーケティングは組織的な活動であり、顧客に対し価値を創造し、
コミュニケーションを行ない、届けるための、さらに組織及び組織の
利害関係者に恩恵をもたらす方法で顧客との関係を管理するための、
一連のプロセスである」(2004年の公式的な定義)」(後ほど、詳しく)
・・・ 「でも、むずかしいよなあ。 よく、わからない」
■ わかりやすい事例(恋愛のマーケティング)
「恋愛」(デートから結婚まで)を題材にして、考えてみよう!
「“自分”のマーケティング」=「自らを“誰か”に売り込むこと」
■ 恋愛の4つのステップ
ステップ1: 適当な相手を探す (出会いの場に行く!)
ステップ2: 相手のことを知る (お互いのリサーチ)
ステップ3: 自分を説明して、相手を納得させる (求婚する→ゴールイン!)
ステップ4: 結婚後も良好な関係を保つ (仲良しのままでいる)
2 マーケティングの仕組み
■ マーケティングの基本課題
・ 何を(What) ~ 提供するサービス
・ 誰に(Whom) ~ 対象顧客
・ どのように(How) ~ 提供方法
+ 競争優位性の確保(ユニークネス) ~ 他社との差別化
■ マーケティングの進め方(B+STP+M)
1 事業領域の決定(B)
2 市場の細分化(S)と主たる顧客ターゲットの設定(T)
3 製品・サービスの心理的な位置づけ(P)
4 マーケティング・ミックスの決定(+M)
3 マーケティングの計画と実行
■ マーケティング意思決定の4P
・ 何を売るのか?
製品(Prodct) または、サービス(Services)
あるいは、その組み合わせ(ベネフィットの束として)
・ いくらで売るのか?
価格(Price)
単一製品として、あるいは、サービスの組み合わせとして
・ どこで売るのか?
流通(Place)
自分ひとりで売るのか? 誰かと提携するのか?
・ どのように知らせるのか?
コミュニケーション活動(Promotion)
■ マーケティング計画サイクル
・ 長期的視点と短期的な適応
・ PDCAサイクル
計画(PLAN) ~ 実行(DO)
~ チェック(CHECK) ~ 修正(ACTION)
・「ドラッカーの言葉」(もしドラ、で有名になりましたが、、、)
経営の本質 = マーケティング(顧客の創造)
+ イノベーション(新しい価値を生み出すこと)
・「ブラットバーグの顧客資産概念」
顧客資産 = 顧客の獲得 + 顧客の維持 + 関連販売