「JFMAニュース」の巻頭言を送付する前に、個人HPに転載しては、いつも松島専務に怒られている。今回は、その逆パターンを実行してみた。2010年9月10日号に、先に掲載した巻頭言を本HPにアップする。検閲前の(笑い)オリジナルの原稿なので、若干、実際の文章とは異なっている。
守重知量副会長(インパック社長)から、昨日(9月8日)「もしかしたら」というタイトルのメールをいただいた。社員向けの「社長日記」の一部なのだが、守重さんのメールを要約すると、以下のようになる。
これまで10年間のわれわれの取り組みは、IFEX、MPS、日持ち保証、バケット規格統一など、すべてがインフラ(道路)の整備であった。しかし、肝心の(お花そのもの)マーケティングはどうなっているのか?お花を売るための仕掛けについては、JFMAは何もやっていないのではないか?花業界からは、さまざまな形での批判や意見などが出ていた。
しかし、である。もしかすると、いま推進中の「マーケティングプロジェクト」で、こうした非難や疑問に対して、われわれとしては一定の解答を示せるのではないか。それが証拠に、このプロジェクトには、青山フラワーマーケット(井上社長)と日比谷花壇(宮嶋社長)が一緒に加わっている。
「マーケティングプロジェクト」では、そのほかに、これまで花業界の中で一緒に仕事をしてもおかしくなかった人たちや団体が、共通のテーマ「花を売るための仕掛けをつくろう」の話し合いに参加している。しだいに、話は具体的になってきている。当面の活動テーマが、「バレンタインデーを、男性から女性に花を贈る日に!」である。
世界中の国で、ほとんど例外がなく、バレンタインは「花贈りの日」である。しかも、男性から女性へのプレゼントに日である。日本だけが、「女性から男性に、しかも、なぜだかはわからないが、チョコレートで愛を告白する日」に変容している。日本人女性も、義理チョコを選ぶのに疲れが見る。最近は、自分のために、美味しいチョコを探す日になっているらしい。わたしなどに回って来るのは、その残滓らしいのだ。おじさんからも本音を言わせてもらうと、チョコレートをいただいても、とくに習慣的に実施されているのがわかるので、いまやそれほどうれしくはない。
いまが絶好のチャンスである。世の中は、スリム&ダイエットの時代である。「カロリーゼロ」の花が、健康にはとてもよいはず。というわけで、守重社長がメールで期待していたように、「いま進行中のマーケティングプロジェクトに、例えば、業界の他の団体(例えばだが、JFTDやフラワーシップなど)が参加してくれるようなことにでもなれば、“バレンタインデーの市場開拓”をきっかけに、花の販売場面は一気に変る気がします」。
その期待は、期待で終わらずに、結構、実現が可能ではないだろうか。井上社長と宮嶋社長がジョイントでプロモーションする企画に、花業界全体が乗らない手はないでしょう。来年の2月14日が、「同時多発フラワーテロ」=「プロモーションイベント」で、日本中が花のプレゼントを抱えた男性で溢れる最初の年になることは、決して夢物語ではない。
注記: この話を転記している間に、小川典子さん(小岩井乳業)より、素敵なバレンタインのマーケティングのプロモーション企画書が送られてきた。すっごく魅力的なコンセプトと実行プランである。