経営大学院、校長先生(IM研究科)のしごとはじめ

本日、経営大学院のスクール長に復帰した。1992~1994年まで、経営学研究科(夜間二年制大学院MBAコース)を立ち上げてから16年ぶりである。校長先生の仕事始めは、オリエンテーションでのごあいさつだった。公式的な挨拶は苦手である。


あいさつは10分である。58人の大学院の学生さんたちに対して、IM研究科を選んだ「幸運」を祝い、入学者した皆さんには、将来にわたってその選択について「後悔」させないことを「約束」した。
 これから、一階の101号講義室では、事務のオリエンテーションにつづいて、専任教員の紹介がはじまる。わたしにも、10分間のスピーチが許されている。自分の専門領域、研究関心分野、個人的な信条、その他の趣味など、話してみようと思っている。

 校長としてのしごとは、3つである。効果的なサービスの「トライアングル」を作ることだ。
(1)教員仲間の相互啓発を促進すること、
(2)事務職員のサポートを引き出すこと、
(3)学生たちが勉強しやすい環境を整えること、
 である。
 
 わたしのやることだから、当初の計画が変更されることはいつものことである。ただし、今回は、あまりの「朝令暮改」にならないように気をつけたい。今年の目標は、これまで創出してきた教育内容を、きちんと業務システムに落とし込むことである。
 1992年に、最初の夜間ビジネススクール(経営学研究科)を立ち上げたときとは、ビジネスの環境が大きく変化している。前回は、バブルがはじける直後だった。にもかかわらず、MBAの市場は小さいながらも開けることになった。

 今回は、日本経済が収縮するなかでの学校長への復帰である。2000年代前半にいったん引退したはずの社長さんたちが、後継者が事業経営に失敗している。再登板した知り合いの経営者には、柳井さん(ユニクロ)、新井田さん(幸楽苑)、重松さん(ユナイテッドアローズ)、杉本さん(マクロミル)がいる。一昨年か去年の社長業復帰が目立っている。