受験者の欠席率、制服着用率、マスク装着率、めがね率: 入試監督業務から

 連日の入試監督業務に携わっている。これで3日目である。出題・採点作業や試験監督業務は、大学教職員の大切な任務である。試験問題を配布して回収するのが、わたしたちの大事な任務である。しかし、試験時間中は、黙してに立っていなければならない。これが、けっこう退屈で苦痛な時間ではある。


文系学部の典型的な受験科目の編成は、3科目で午前と午後に分かれる。通常の試験方式では、午前は英語で90分、午後は国語と選択科目(法政の場合は、日本史、世界史、政経、数学、地理の5科目から選択)で、60+60=120分である。学部が入れ子になっている。複数学部で問題を共用するのだが、法政で最初に実施したのは経営学部である(わたしが学部長のとき)。本日(2月8日)の場合は、法学部、経営学部、文学部の同時入試である。経営学部だと3回も入試機会があることになる。
 さて、試験時間中には、そのままの時間をすごしているのはつまらない。もちろん、学生さんを見ているので、監督の時間は遊んでいるわけではないが。そこで、ときどきわたしは変なことを考えてしまう。いや、あらぬことではない。教室にいる受験生を観察するのである。そして、なかでもよくやるのは、学生をタイプ別にわけて、人数をカウントする。案外、おもしろいものである。
 その結果を紹介しよう。昨日(2月7日)は、文学部の試験監督に当たった。今回そこで考えついたのは、学生のうちどれくらいがマスクやめがねをしているのか?制服で試験を受けに来ている学生はどれくらいの比率かなどである。
 皆さんは、大学入試の欠席率などはあまりご存知ないだろうと思う。また、わたし自身も素朴な疑問に思っていたのは、試験会場での制服着用率、マスク着用率(インフルエンザなどの影響で?)、めがね装着率であった。どのくらいと皆さんは予想するだろうか?

 結果をお知らせしよう。昨日、人数をカウントしたのは、中規模の教室(定員125人:実際は250人教室)での試験だった。法政大学の試験がはじまって2日目である。受験料を払っていながらなんらかの理由で欠席したのは、125人中の8人だった。欠席率は約6%である。
 昨日の中規模教室とはちがい、本日、わたしも周囲もだいたい「22人教室」(50人定員の語学教室)を持っていた。知り合いの教員に尋ねてみると、欠席者は、各教室1人くらいである。ちなみに、わたしの部屋は、全員出席だった。これまでの経験でも、ほぼ20人にひとりが標準的な欠席率ではないかと思う。
 あとは、蛇足である。昨日のデータを列挙してみる。文学部受験だったが、男性比率は、125人中43人(約35%)。おどろき。案外多いではないのか!芥川賞、直木賞の受賞者が多いからか。
 制服を着用している受験生は、18人(約15%)。内訳は、男子が4人、女子が14人である。女子の制服着用率が高い。男子のがくらんは、二人である。 
 なお、マスクをしていたのは、14人(6%)。蛇足ながら、教室全体で、眼鏡をしていたのは、42人(約35%)である。
 時間つぶしの報告を終わります。まじめに、試験監督はしていますよ。