デュッセルドルフの街は、路面電車が市内を縦横に走っている。トラムに乗りたかったので、ホテルのフロントで市内往復のコースを尋ねてみた。奨められた706番の電車を待っていた。
冷たいみぞれの中、停留所に立って電車を待っていた。しかし、いつまでたっても、701番と715番の電車しかこない。706番は、違う停留所で待たないと乗れないらしい。
あきらめて、ディスカウントスーパーのアルディに寄ってみた。ホテルがある街中にあるのは、先ほど見たのよりは大型の店(250坪タイプ)である。
店頭を観察していると、5分間でチューリップが1束と鉢物が1鉢売れた。一束で2ユーロ(約300円)である。全ドイツの1万二千店舗で、毎日20束売れれば、合計24万束。7200万円である。たいへんな販売力である。
トラムのある街は、素敵である。このヨーロッパ旅行では、チューリヒとデュッセルドルフに路面電車があった。パリ、ハンブルクではトラムを見かけなかった。
日本でも、長崎、広島、富山で、路面電車が残っている。自動車社会になっても、街をトラムが走っている町は、どこか人間味が感じられる。そこに住んでいる人は、自然や環境や歴史を大切にしている様子がうかがえるのである。電車に公園や森がセットになる。
最終日になった。フランクフルト経由で、明日は成田である。学生達は、表参道でチェコの屋台を準備している。