新幹線の乗り心地、西と東でこれだけ違うのは?

 岡崎雅廣さんのお別れの会は、ホテルの会場が満席でホールから人が溢れてしまった。わたしは13時に到着したが、14時半からの献花組に回されることになつた。二部制になるほど献花の人が玄関外まで長い行列ができていた。岡崎さんの人柄が偲ばれる。

 

 
 ところで、福岡に単身赴任している元ゼミ生の庄子君が、山陽新幹線ではパソコンで仕事ができないと嘆いていた。PCのキーボードでタイプしようとすると、気持ちが悪くなるそうだ。それは、新大阪以西の山陽新幹線では、揺れが酷くなるからと説明していた。
 その話を聞いた次男の真継が、揺れが激しくなる理由をさらに詳しく解説してくれた。東海道新幹線は、線路の下に砂利を敷いているので、それがクッションの役割をして揺れが小さい。その分メインテナンスに金はかかるのだろう。
 それに対して、あとで建設した山陽新幹線は、線路下をコンクリートで固めている。緩衝材がないから、車体の揺れを吸収する装置がなく、まともに前後左右に車両が触れる。
 なるほど理屈に合っている。しかし、即座に答えられるのは、三島の研修所で新入社員の研修を担当していただけのことはある。高砂の自宅に遊びに来た、元ゼミ生たちの前で真継は鼻高々だった。

 そのことを忘れていなかったので、久々に乗る山陽新幹線で、乗り心地を新大阪までのと比べてみた。庄子くんが言うように、下を見て本を読んでいるだけでも気持ちが悪くなりそうだった。言われてみて気づいたのかもしれないが、縦の振動より横揺れが大きく違うような気がする。
 福山で降りて岡崎さんの会に参列してから、福山から広島に向かった。グリーン車から自由席に変わっても同じ状態だった。なるほど、後になってコストが安くてやメンテが楽な方を採用したからだろうと察しがつく。

 東京〜新大阪のJR東日本・東海区間と、新大阪以西のJR西日本区間の運行システムの違いは、もっとたくさんありそうだ。帰ったら、今日の乗車体験の報告と一緒にきいてみよう。