仁岸さんからメールが入った。青春出版社から22日に発売される拙著『お客に言えない!「利益」の法則』は、なんとびっくり、初刷りが2万部からスタートとなった。わたしが書いた本の中で、初刷りが2万部を超えた本ははじめてである。
むかしのブログを見ていたら、「誰にも聞けなかった値段のひみつ」(日経)は、1,200円で初版1万5千部だった。それを5千部上回っている。
一挙に2万部は、理論的には、全国のコンビニ全店に置いてもらえたら、5万部にはなる。しかし、単独のチェーンで考えると、セブンイレブンだけでも、全店舗に配荷するには1冊ずつで十分である。
せいぜい1万5~8千部と思っていた。担当の仁岸さんが、営業にプッシュした結果である。きっと、「おもしろいので、絶対売れますよ。校正のひとがおもしろいと言って、文章を読んでしまうくらいなんですから」など、おもしろおかしく解説したのだろう。
さて、「どのように売るのかが課題ですね」(仁岸さん)。
たしかにそうである。わたしにとっても、これまでに経験がない冊数である。連載時には、「気になる値段のカラクリ」は、いつも「おもしろい記事」のトップにランクインしている。ならば、まずは「ビッグ」の読者に売るのが固い商売ではある。
次のねらい目は、本書に登場してくる企業である。本書の特徴のひとつは、中堅企業のビジネスモデルの解説書になっていることである。該当企業の従業員さんや競合企業が、読んでもおもしろい内容になっている。
スーパーホテル、ウエザーニューズ、おかしのまちおか、カクヤスなど、名前は有名だが、大きな会社ではない。会社のPR用に、大量に購入してもらうのはどうだろうか?ひとつの方法ではある。
あとは、わたしが講演をしてたくさん配って歩くかだが。冊数は出るだろうが、これはわたしの負担になる。あまりお金にはなりそうにない。
販売部数の予想クイズをしてみよう。販売部数(半年間~2012年4月)を当ててください。
予想のための情報: 累積販売冊数のトラックレコード
1994年の『ブランド戦略の実際(初版)』(15刷)は、16年間で約4万部、
2011年の『しまむらとヤオコー』(5刷)は、半年で1万6500部、
2002年の『誰にも聞けなかった値段のひみつ』(3刷)は、約4万部
(*ただし、そのうちの3万部は日経新聞のPR用)