来週3日間(水・木・金)、幕張メッセで、IFEX2009が開催される。リード・ジャパンとJFMAが共催して、今年で6年目になる。一昨年からは、GARDEX(ガーデン部門)が併設された。今年は、さらにエクステリア(EXTEPO)の展示会も併設される。
5年間は順調に成長してきたが、世界不況の真っ只中にいる今年は、国内外ともに出展社を集めるのに苦労している。参加企業は増えているが、展示規模は昨年と同等かやや下回りそうな気配である。エクステリア部門が増えたので、国内外からの来場者数は、昨年と比べて増えると見ている。登録者ベースで、4万人を超えるかもしれない。
主催者団体の会長として、踊り場にある事態に対して手をこまねいているわけにもいかない。日本スーパーマーケット協会(川野幸夫会長)の協力を得て、先週から日本のローカルスーパーの花部門担当者にコンタクトを取らせていただいている。花のバイヤーさんにIFEXへの来場を促すためと、典型的な日本のローカルSMの花売場の現状を知るためである。日本スーパーマーケット協会の加盟企業は、全国約100社であるが、「連絡をできる有力な企業は、そのうちの半分くらいかな」(大塚明専務理事)であった。
小川研究室秘書の福尾貴美子さんとJFMA事務局の村上直子さんに、全国のSM企業へ手分けをして電話をお願いした。3日間の努力の結局、新規に来場していただけたのは、47企業中3企業だった。打率は一割に満たなかったが、通常のダイレクトメールで、反応(レスポンス)があるのは、せいぜい3%である。それから見れば、まったく悲観する値でも無い。わたしの事前の予測どおりだったことになる。
案内状は、総務部や社長室宛に書類を送った。単にIFEXの招待状だけでなく、JFMAやMPSの資料を添えてみた。最終的に、花の担当者に送付書類が渡っていないかもしれないことを考慮にいれると、6%のレスポンス確率は悪くはないかもしれない。わたし(の著書)を個人的に知っていた人もいた。当日、来場してくれた方には、ていねいに応対したいと思っている。
ところで、今回の47社への案内状の送付は、貴重な市場調査になった。「取材」の結果、つぎのことが分かった。ほとんどの食品SM(95%)は、何らかの形で生花を取り扱っている。そのうちのかなりの半分は、委託(置き花)やテナント(花やさん)で売場が運営されている。自社加工をしているSMは少ないが、花の担当者(部門)を持っているのは、半数を切るくらいである。その上で、加工会社を特定できる場合がかなりあった。首都圏や近畿圏では、大手の加工メーカーに委託しているケースが多い。詳しい数字は、別の機会に公表したい。
蛇足であるが、以前から集めてきたデータと、今回の調査から、量販店の切り花販売額(小売り)を推計してみた。全国ホームセンターの販売額=3兆1千億円×0.2%(切り花の比率) = 600億円(HCでの切り花の販売額)。スーパーマーケット(GMS+SM)の販売額=21兆円×0.5 %(切り花の比率) = 1,000億円(全国スーパーの切り花販売額)