あまり他人のブログを覗くたちではないが、たまたま、昨日は、検索途中で、気になる記事に当たってしまった。「大きな国で」『言葉の進化論』という個人ブログである。内容についてコメントしたいので、連絡をとりたいのだが、連絡先がわからいない。上海にいる60歳くらいのかた(つちしたさん)らしい。生産者出身の日本人でしょうか。全共闘世代?
昨日は、「花卸協会」の設立記念パーティのあと、六本木のビールバーで、岐阜大学の福井先生と話し込んだ。そのときの内容と、以下のブログネタ(拙著『花を売る技術』に対する違和感)が関連していることに気づいた。簡単に、記録に残しておきたい。飲んだ席の会話ゆえ、解釈に齟齬(ずれ)があるかもしない。しかし、敢えてメモを残しておきたい。
福井先生はJFMAの顧問である。MPSのわが国での導入の立役者である。そうした立場にありながら、「いまだにJFMAには違和感を感じてしまう」という。簡単に言えば、「JFMAの活動(量販志向、暗黙の輸入容認: コメントは福井先生!)が、自分が指導している生産者の将来とは食い違っているのでは?」であった。あるいは、「花業界の未来に対する明確なメッセージが、JFMAからは生産者に向けて伝わって来ていないのでは?」。「うーん、そうかな」(わたしの反応)。
福井先生の疑問には、滋賀県から帰って、やや長い文章で答えようと思う。とりあえず、六本木のバーで隣に座っていた菅家さん(福島県の昭和花き研究会代表)が、わたしたちの言葉の証人である。「そのようなつもりで、会を運営しているつもりはない」。むしろ、日本の生産者は、考え方を根本から変えなければならい」という点で、福井先生と小川は、それほど距離は離れていない。その点では、結局は一致を見たのだが、メッセージの発信の仕方がいまいち明確でないのは、その通りかも知れない。未来がよく見えないのは、何も花業界に限ったことではない。最終電車も迫っていたので、最後まで、福井先生の違和感の原因はよくわかっていない。
内容についてならば、「つちしたのぶひと」さんのブログ(小川孔輔教授「花を売る技術」)の中につづられた「違和感」のほうが、なんとなくわたしにもわかる。それは、わたしたちが目指しているチェーンストア(商業)の論理と、生産者のとりやすい方向生が矛盾しているからである。価格や品質だけではない。ものの考え方に違和感を感じるのだろうと思う。
「標準化」をめぐる生き方についての違和感であろう。理解力が高い生産者ならば、そのことについては疑問が解消するだろうと思う。だから。伝え方を工夫することにしたい。花産業の小売り部門が目指している方向性を、すこし丁寧に伝えようと思う。しかし、違和感は違和感である。ご本人に無断で、コメントの内容を引用させていただく。
というのは、昨晩、やはり一緒にカウンターで話した、千葉県南房総の若き生産者、折原君と石井君との会話とも通じるところがあるからである。日本の生産者にとって、花産業の未来が見えていないのである。上海で活躍している、わたしと同じ世代の越境生産者のつちしたさんは、どのように考えるのだろうか?
ブログネタがかなり広範なので、このことに対する「つぶやき」は見つけたが、答えはブログからはさがしだせなかった。機会があれば、是非討論させてください。中国のMPSのその後など。松島社長のためにも。
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つちしたのぶひと さんのブログから(無断複製)
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http://blog.livedoor.jp/touxia/archives/51239762.html
小川孔輔教授の「花を売る技術」を読んでいる。
ゴツゴツぶつかるところがあり・・ブツブツ言いながら読んでいる。
花業界の表層を 散歩しているようだ・・・。
何で、いまの 日本の花業界は
「小川孔輔教授」症候群になっているのだろう。
花の業界が シュリンクしているので
溺れるもの藁をもつかむという心境なのだろうか?
経営学でマーケティングの権威が
花業界を リードしようとしているが・・・。
なにかが ちょっと ちがう・・・。
JFMA、IFEX、MPS・・・・・
ふーむ。アルファベットばかりがならんでいる。
最近は MPSの松島社長のブログを かかさず見ている。
ほんとによく 走り回られているのに 感心する。
世界、日本の花き業界の状況について講演されている。
そうだよね。「世界」を語れるって あまりいないですからねぇ。
だけど ほんとに 「日本のMPS」って 意味があるのかな。
農家の規模が小さいのに ・・・それを無理やり
小さく当てはめている。
ケニアでもコロンビアでも大きな農場はMPS取得は当たり前。
中国においても 80社が MPSを取得している。
いまさら、日本がねぇ・・・
もっと 日本らしい 行き方があってもいいのでは・・・。
花の消費は MPSや鮮度保証販売 で進むのだろうか?
そのあたりのマーケティングは してあるのかな?
いや。いや。
脱線した・・・小川孔輔教授の「花を売る技術」を読んでいるのだ。
ずーっと前に・・・「花を売らない花屋」のことをブログに書いたが
ポイントは「花屋は花を売ろうとするから駄目だ」ということだ。
つまり 花を売る技術 よりも 花屋がもっとリターンがあるために
どうするかということである。
まったく 対照的な できごとだ・・・。
今日日本に行ってきたビンさんから
東京の ワールド という 花屋でなくて 花の倉庫屋さんの話と
世田谷花卉の小さな勉強会に参加して
フランスのパリで ブティック花屋をしているヒトの講演の内容を聞いた。
花を売るのは 実に多様性がある・・・
マニュアル化された時点で
それは,もう儲からない過去の出来事となる。
この違和感は どこからやってくるのだろう。
そういえば
アグリーム・・・アグリ+ドリーム。
いい名前だ。
夢は 実現しないという話があるが・・・