台風三題(揖斐川工業MPS視察中止、麹町の銭湯「パン  ドゥーシュ」、台風一家)

おはようございます。昨日は、台風18号が日本列島を縦断。台風に振り回される、てんやわんやの一日でした。結局、岐阜のMPS視察は、視察そのものがキャンセルになりました。空白になってしまった時間を利用して、皇居を二周、走りました。わたし、転んでもタダでは起きません。


最寄り駅(北総開発鉄道線の西白井駅)を出て、京成(成田)線から都営浅草線に入ったところで、電車の行き先が、「羽田空港」から「押上」どまりに変更になりました。一駅進むのに、10分かかりるくらい、京成電車はのろのろ運転に。いらいらしても仕方がない。まだ10時前でしたが、この時点で、午後2時までに揖斐川工業(岐阜県)に到着することが不可能に。新幹線に品川で乗換えるのはあきらめです。
 電車の中でメールをしていると、友人から、「東海道新幹線が、新横浜ー小田原間で、倒木のために運休」と伝えられました。完全にアウト。夕方までかかっても、名古屋まで到達できそうにはない。前日から現地に入っている江川さんに電話を入れて、名古屋近辺の台風の被害の様子を聞いて、その時点で岐阜出張をキャンセルにしました。
 急遽、行き先を大学に変更することに。昼過ぎからは、ずいぶんとご無沙汰していたので、午後からJFMAの事務所でお昼休みを皆さんと一緒に。お弁当を買ってもらいました。
 実はこの判断は、正しかったのです。江川さんが午前中に訪問した場所で、MPSの監査が3時間かかってしまいました。結局、わたしが予定の時間(午後二時)は間に合っても、揖斐川工業の監査は実施することができなかったのです!
 ラッキーでした。わたしが、朝早く出て間に合っても、無駄足になってしまったはずでした。
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 岐阜のMPS生産者視察をキャンセルしたので、午後は時間がぽっかり空いてしまいました。監査を見学した翌朝、名古屋で走る予定にしていたので、背中にはジョギング用のシューズとランニング用の上下ギアが忍ばせてありました。
 というわけで、結局は、皇居を走ることに。なんという展開なのでしょうか(笑)。JFMAの事務所(千代田区四番町)の近くの麹町に、「パン  ドゥーシュ」という銭湯があります。知り合いに教えてもらったのですが、行ってみると、その洋風の名前「パン  ドゥーシュ」(いまだに意味が不明)と実際のたたずまい(ふつうの銭湯じゃないか!)の落差が大きい。実際は、まったくごくふつうの銭湯でした。でも、こんな日本一地価が高ところで、銭湯が成り立つのかな?と。余計なことですが。。。
 この「お店」は、皇居を走るランナーの荷物をあずかってくれます。JFMAの津田さん(実は、婚活を兼ねた利用者!)から場所を聞きました。今回は、はじめて行って、利用してみることにしました。昔から、そんな施設が皇居の近くにあることは知っていたのですが。いつもは、自分の研究室(千代田区富士見)から皇居まで走っていくのです。わたしにとって、施設そのものは必要ないのですが、今回に限っては、興味半分で、、、。
 銭湯の入浴料は、450円でした。高いか、やすいか?安いですよね。スポーツジムは、ビジターならば、一回1000円~1500円です。 高いところだと、3000円します。皇居を走りに行くランナーが、この銭湯にロッカーキーを預けていくシステムです。もちろん、走った後には、ひと風呂浴びることができます。
 昨日、わたしは、 銭湯「パン ドゥーシュ」の最初のお客さんになりました。番台のおばさんと、すぐに仲良しになりました。そうです。いつも仲良くなります。好きなんです。おばさんたちが。おばさん(わたしよりは若そう!です)いわく、「 ジョギングの季節になったので、まいにち、ランナーが約80人は来る」そうです。男女半分ずつ。繁盛していそうです。しかし、です。筋向いのコーヒーショップ、ベローチェが閉店になってました。この近辺は、商売がきつそうです。
 地元のおじいさんたちとランナーは、しばしば喧嘩になるそうです。 ランナーは汗をかくしね。雨が降ると、シューズが汚れます。どろはねなんかで、ウエアも汚いし。でも、いまや、パン  ドゥーシュの主たる顧客はランナーたち。おばさんは、ランナーの味方そうでした。「古株のおじさんたち(3人だそうです)は、午後いちばんに来て、うるさい。細かい!」と。 いい経験をしました。皇居は2周、54分かかりました。でも、岐阜へ行かなかった分、疲れがとれました。走ると、体が軽くなるんです。わたしは。台風のおかげでいいおもいをしました。
 このメールをある人に送ったところ、「私は、おじさんたちに一票です。そんな銭湯はちょっと」(笑)のお返事。「ランナーじゃないからランナーの汗は、、、気持ちが悪い」。
 実は、おばさんから、「常連のおじさんたちがうるさいので、、、」は、ランナーへの注意だとわたしは理解。すぐに、備え付けのビニール袋に、走ってきて脱いだばかりのシューズを入れました。おじさんたちからクレームを受けないように。
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 帰りの電車から、夕方は、夕焼けがきれいでしたね。思わず、電車の中から写真を撮ってしましました。乗っていた人たちが、「このひと変ね」と思ったかも。でも、台風が去ったあと、中川の鉄橋から見る夕焼けは、とてもとても美しかった。
 そういえば、子供のころ、台風が去って行ったあとを、台風一家だと思ってました。一過だと知って、つまらなくも思いました。台風は家族できて、わんわん騒ぐんだなと。恥ずかしいまちがいでした。台風が来ると、いつも思い出します。この勘違い。