家庭菜園を中心としたガーデニング 現状、市場動向と今後の

本日は、新しいテーマで講演をした。「野菜苗」の分野に進出である。DIY協会の主催で、野菜苗を中心にした家庭園芸の実態に関する講演である。その動向と潜在市場の可能性について、わたしの考え方を述べるようにと、DIY協会から依頼された。以下は、講演のレジュメである。いつものことであるが、まずは調査データを集めてから、最初の講演に臨むことになる。


講演の要旨を紹介する。
 1 家庭園芸普及の背景は
  2003年~ 市民農園開設に関する規制緩和
  2007年~ 団塊世代の退職(2006年に始まる)
            食の安全 とくに30代の女性でお子さんを持つ・・
      根底にあるものは、植物と自然(土)への回帰、そして、
    時間消費型活動(マラソンブームもそのひとつ)
 2 現在、普及している家庭園芸向け野菜苗の特徴は、以下の通りである。
 ・育てやすいこと ・調理がしやすさこと
   プランター用野菜、ミニ野菜(カボチャ、白菜等)
   調べてみればわかる、すべて小さなタイプである。
   日本でも、ようやく家庭需要を考え始めている
 ・付加価値がどこに鳴るかといえば、 
   健康(であること)
   味の濃厚さ(昔の野菜・・・)
   新奇さ(同じものはいや)
   地域の野菜(昔の味、かつて食べた野菜)
 ・価格は?
   普及品の2~3倍 それでも買ってくれる
3 家庭向けの野菜苗と関連する潜在市場はどこにあるのか?
 (1)苗と土(肥料)とのセット販売
 (2)土・肥料など、扱いやすい素材の開発
 (3)安全な土へのニーズ
 (4)資材・農具などの副素材
 (5)作業技術の指導(宿泊短期研修コース)
 (6)教育市場: テキスト市場・テレビ・ラジオ番組
 (7)遊休農地のリース・仲介ビジネス
   例: 農園付き温泉地再生事業(千葉県君津市)
4 調査結果から
 (1)家庭園芸をして良かったこと
  ・実利
  ・感動
  ・コミュニケーション
 (2)家庭園芸で困っていること
  ・安全かどうか?
  ・知識
  ・労力
 (3)家庭菜園の特徴
  ・最近(3年以内に)はじめたひとが50%
  ・苗を購入する場所 ホームセンター50%
  ・種子ではなく、(大きめの)苗を購入
  ・でも、花苗も購入している
  ・ベランダよりは、やはり庭で・・・