「異文化マーケティング研究」のテキスト翻訳と「中国へのブランド移転研究」の現地調査

マーケティング関連の仕事で、二つの大きなプロジェクトが始動しはじめている。(1)「異文化マーケティング研究」の翻訳作業と(2)「中国へのブランド移転研究」の調査である。前者は、昨年から懸案となっていた“Marketing Across Cultures”の翻訳作業である。後者は、中国現地(上海と南京を予定)で、衣料品チェーンで実際に購買した消費者を調査するプロジェクトである。


世界中のアパレルチェーンが、日本だけでなく、中国各都市に進出している。2005年8月に、われわれのチーム(小川+章くん:当時、早稲田大学のMBA学生)は、上海准海路地区で、ユニクロやジョルダーノなど、カジュアル衣料品(専門店6チェーン)のポジショニングと購買行動を分析した。その後、翌年にはZARAが上海に、昨年になってH&M(ヘネス&モーリッツ)が同じく中国上海に上陸している。
 来年1月に実施する消費者調査では、これに加えて、2年前に日本から進出したハニーズも調査の対象とする。日本の衣料品チェーン(ブランド)が、上海と南京で、海外ブランドと比較してどのように評価され、利用されているのかを調査することになる。調査は、リアル店舗(実購買者)とネット調査の両方を対象とするつもりである。
 今回の調査は、意識面と行動面の両方からの分析になる。われわれの仮説は、日本ブランドの中国での受容性についてである。品質価格面がきちんとしていれば、「原産国効果」(日本への敵対感情)は、商品の購買に大きくは影響しない。そのように考えているが、結果はどうだろうか?日本人のふたりの大学院生(ドクター課程にいる本間君と頼君)と一緒に調査を企画している。調査の実施は、来年1月に、上海インテージに依頼することになる。
 もし、万が一、このHPをごらんになっている「中国人留学生」がいらして、「上海プロジェクト」に興味をお持ちの場合は、わたし(小川)にコンタクトを取ってみてはどうだろうか?当時とはちがって、中国人スタッフ(現地事情と言葉がわかる)が不足している。メールアドレスは、huko-ogawa@nifty.comである。
 そういえば、中国の花王に就職した「芳芝華(ほうしか)」さん(当時、法政大経営学部4年)は、いまどうしているどうろうか?章君(当時、早稲田大学院生)は、日本の企業(長野)で働いているはずである。