2001年の春に、家族5人で北海道美瑛町を訪れた。丘の美しい町である。当時、京都の女子大生だった娘(知海)と女房(政恵)は応援で、息子たちと3人で丘を走った。高校生の長男(由)とわたしがハーフを、中学生の次男(真継)は5K(正確にはワンエイツ)を走った。
この年のレースタイムは1時間39分22秒。わたしは自己最高記録でゴールインした。高校時代バスケット部に所属していた長男は、49歳のわたしにまったく刃が立たなかった。翌年の2002年、長男は同じコースでわたしにチャレンジしてきた。12キロ地点までは先を走っていたが、15キロの坂の手前で抜き返された。わたしは1時間40分38秒。長男は1時間44分台に終わった。
美瑛ヘルシーマラソンは、今年で21回目を迎える。半年前から、7年ぶりで男子3人一緒にハーフを走る計画を立てていた。残念ながら、渋谷のレストランでシェフをしている長男は、練習が思うようにできなかった。不規則勤務のスケジュールで日程もあわせられず、次男とわたしだけが美瑛の丘を走ることになった。「まる市」(市ヶ谷)の市川シェフのように、小川シェフもいつかハーフを1時間30分台で奔ってほしい。
本日の午後、JAL1113便(羽田発14時40分)で旭川空港まで飛ぶ。そこからは、息子が予約したレンタカーで、美瑛町の定宿「ペンションWE」まで美しい風景の中をドライブする。わたしは雪景色の美瑛町が一番好きだが、若葉のころの美瑛もそれはそれで心が和まされる。
ひとりで参加した2003年のタイムは、1時間44分45秒。一昨年は体調不良でタイムはさらに落ちて、1時間48分50秒だった。名前は覚えていないが、毎年、大阪から美瑛に走りに来るひとりのランナーと一緒にペンションに宿泊する。一昨年は、はじめて奥さんと一緒に来ていた。今年もまた、あのひとに会えるだろうか?
勝負の行方が気になるところである。聞くところによると、ときどき皇居で仲間と練習しているらしい次男の実力は、5キロが23~24分である。中間の10Kまではほぼ互角の戦いになるだろう。問題は、最初の長い坂が終わって、長い直線がつづくフラットなコースである。晴れていると、アスファルトの照り返しがきつくなる。
昨年来、ハーフの記録は元に戻っている。1時間42~45分をコンスタントに記録している。とはいえ、もはや年齢的に上がり目はない。白金温泉からダウンスロープで始まるコースでも、1時間42分台がせいぜいであろう。敵方の真継の課題は、体重が増えていることである。ウエイト調整に失敗すると、後半がきつくなる。わたしも、意識して前半を飛ばし過ぎないようにしないと、後半が足に来る。
それでは、レース結果は、明後日、帰宅後にお知らせすることにして・・・