30Kレース@大分国東半島でふたたび自己記録を更新

 思ってもみなかったことが、昨日起こってしまった。大分の「くにさきとみくじマラソン」(30K)の部で、5年ぶりに自己最高タイムを更新してしまった。


昨年(2006年)9月、駒ヶ根マラソン(15K)で自己記録を更新して以来の出来事である。
 30Kの過去最高は、公式的には2時間43分である(5年前の青梅マラソン)。実は、7年前に2時間36分(ネットタイム)という記録があるのだが、これは世間には内緒である。この段階で内緒ではなくなってしまったのだが、七十七銀行(仙台)の高橋さんの代理でわたしが走ったときの記録である。そうなので、昨日の記録が公式的には、わたしの自己最高記録になる。
 先月、56歳を越した。さすがに、もう2度と記録更新のチャンスは訪れないだろうと思っていた。その矢先の快挙である。レースへの参加(ハーフ以上で29県目?)だけを考えて走った結果、2時間37分54秒の自己新記録になった。狙ってできるものではないが、レース最後の5Kの上がりが26分台である。最後にペースダウンしなかったのは立派である。
 50歳男子レース登録者は199名、その中では73位の成績である。このタイムは、普通の30Kレースでは上位3分の1に入れる記録である。全体的に走力のあるランナーが多かったと見える。
  *  *  *
 国東半島に到達するには、大分空港が一倍便利である。しかし、3週間まえの段階で、帰路の大分ー羽田便が満席だった。大分ー羽田便は午後2時出発を除いて、夕方の便は全席ふさがっていた。万が一、3時間以内でゴールに戻ってこれない場合は、せっかくの特典航空券が無駄になってしまう。無理をして大分ー羽田便二時の便はやめた。
 そのかわりに、ゆっくりと紅葉の阿蘇を散策したり、「寒の地獄温泉」(日本の秘湯の宿)に浸かって、走った後のからだをやすめることにした。そんなわけで、帰路もそろえて福岡ー羽田の最終便(21時40分発)にした。大分空港行きがあれば、マラソン会場まではタクシーでわずか10分であった。あきらめて、国東まで行くのに、福岡空港でレンタカーを借りることにした。
 ちなみに、トヨタレンタリースはお勧めである。全国、北は北海道から南は沖縄まで、ずいぶんとたくさんトヨタ車を借りたが、一度たりともいやな思いをしたことがない。どこの営業所も、応対がてきぱきとしていて、気持ちがよい。そして、細かな要求にもとても親切に応じてくれる。
 福岡から国東(くにさき)までは、車では2時間半近くかかる。羽田から福岡まで飛んできた話をすると、地元の皆さんには、「なんで北九州(空港)に飛ばなかったの?運賃が安い便も多いのに!」と不思議がられた。
 北九州にしなかったのは、どうせなら、メルヘンローズ(玖珠町)の温室に寄りたかったからである。新種のバラを見せてもらったり、小畑社長のインドでの講演の話を聞かせてもらうため、わざわざ福岡空港でレンタカーを借りたのである。おかげで、玖珠の甘牛(松坂牛、佐賀牛と同じ種)のステーキをご馳走になれたし、甘牛パワーのおかげで、結果として、レコードも出せた。
 偶然にも、小畑さんの生産者仲間の緒方さんを紹介してもらった。「スタート地点はレース後、車が混みあうから」。そう言って、緒方さんは自宅の庭に、わたしが借りたトヨタヴィッツをとめてくれた。そのうえ、わざわざ、ご自分の仕事用軽トラックで、受け付け付近まで、ランニング姿のわたしを送迎してくれた。さらには、勝ち誇ったように、意気揚々と帰ってきたレース後のわたしに、ご褒美なのか?地元の名物「たちうおの蒲焼風どんぶり」をご馳走してくれたのである。旅の楽しみは、すべてをあまり計画通りにしておかないことだろう。