今年も新しい学生たちが、大学の門をたたいて試験を受けてくれる。ありがたいことである。わたしの年収の10分の1くらいは、二週間の入試期間で大学が稼いだものである。
法政大学は、今年の入学試験も好調である。3つの新学部、2つの専修課程を新設して、3千人ほど志願者増えて、本日時点でトータルで9万5千人を超えている。新しい校舎(外濠校舎、デザイン工学部校舎)や小金井キャンパスで再開発が始まっていること、これまでにないコンセプトの学部・学科ができたことが、志願者増加の理由である。
それにしても、志願者が増えると、試験監督の回数が増える。いままでとはちがったところ(地方都市の高校や予備校)で試験監督をすることになる。一部職員の皆さんのなかには、地方入試の規模(都市)がいままでより拡大しているので、地方政令指定都市(福岡、仙台、札幌など)に、本日から一週間以上も常駐しているひともいる。
法政を受験してくれる地方の学生が、当初予想していた以上に多かったのにはおどろかされる。昨年度、地方入試が成功する前は、全国入試(T入試と呼ぶ)などに反対する教職員が多数派であった。いまや「それは遠い昔の出来事だった」かのように反対派の皆さんは振舞っている。教授会では大激論が展開された。今年は、誰も何も言わない。失敗は責めるが、まるで成功は自分の成果だったかのようだ。
わたしは、昨年度はセンター試験の2日を含めて、4日の試験監督にあたった。今年は全部で入試監督は2日間である。それでも、特別入試(帰国生)の面接と大学院入試(2種類、4回)が5回当たっている。その間に卒業判定の面接もある。案外、授業がないこのシーズンは仕事ができるのだが、いまいち論文や本の執筆が先に進まないのは、煩雑な入試業務のためである。
先週から今週にかけては、フィールドワーク発表会、卒論指導、修士論文指導がある。これが終わると、わたしには、4月から一年間のサバティカルが待っている。いま、年間計画を立てているところである。最終的には本HPで、しだいに明らかにしていくつもりである。お楽しみに。
来年一年間は、こうした入試業務からも解放されるのである。これも留学以来、23年ぶりのことである。