本書は、金井進一(寿司ダイニングすすむのオーナー)さんから薦められて読んだ本である。数日前のことになる。金井さんとのメールのやり取りで、本のことが話題になった。彼が「トイレやお風呂でも本を読んでいます」というくらいの本好きだと知って驚いた。
「じゃ、どんな本を読んでいるのですか?」という問い掛けに戻ってきた返事が、「最近は、はらだみずきさんの本を読み漁っています。法政大学経済学部卒のようです」だった。わたしが法政大学で教えていたことを金井さんは知っている。つぎのような推薦図書のリストが早速、わたしの元に送られてきた。
お疲れ様です。私はすでに
海が見える家
海が見える家 それから
海が見える家 逆風
海が見える家 旅立ち
山に抱かれた家
山に抱かれた家 迷い道
を読了しましたが、話が続いているので楽しめます。
同じ著者の作品で、昨日届いた
やがて訪れる春のために
されど巡る季節の中で
この2冊も楽しめるのかなと思いますね。
金井さんはすでに、10冊ほどを読み終わっているらしい。金井さんのお気に入りの作家、はらだみずき氏は、『国宝』の原作者である吉田修一(法政大学経営学部卒)の先輩筋にあたる。シリーズの本は、通算で37万部売れている。これはすごいぞ。まったく知らなかった。
2015年に単行本で刊行された『海が見える家』は、2017年に文庫本化される。その後もつぎつぎにヒット作を出しているようだ。はらださんは、金井さんがほれ込んだ作家さんである。これは読まねばと思い、金井さんがリストアップしてくれた最初の『海が見える家』をアマゾンから取り寄せることにした。
自宅の郵便受けに、アマゾンのパッケージを確認したのが一昨日のこと。急ぎの仕事がなかったので、昨日の午前中から読み始めた。夕刻の前には、本好きの皆さんと、法政大学の元学生たちに推薦のメールを送った。
わたしからの推薦メールには、つぎのような文面だった(注意、ネタばれ含みます)。メールには、表紙カバーの写真を添えた。背景は、ひまわりの絵で、房総の海とサーファーたちの夏を連想させる。
本日、読了しました。感動ものですね。この作品は、、、
しかも、吉田修一に続く、法政大学出身の作家さん。
離れて暮らしている親父さんが、別荘地の亡くなるところから
物語は始まるのです。決して仲が良かったわけではない息子が、
親父の知らないその生き様に、亡くなってから出会う。
息子の文哉は、父の遺品を整理しながら、自分が知らなかった
父の姿を知ることになる。無口で朴訥だったはずの父親が、
実は地元の人々に愛され、尊敬されていたことを知る。
そして、息子の文哉と姉の宏美は、父親が生きている間は
決して良い親子関係ではなかったが、実は二人をとても
愛してくれていたことがわかる。亡くなってから、本当の
父親に出会うというストーリー。
感動ものです。すでに、連作の残り3冊も注文しました。
到着を楽しみに待っています。
小川より


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