【柴又日誌】#222:長沢ベルト工業(葛飾区堀切)から、本革のベルトを2本購入しました。

 ネット検索していて、「東京下町葛飾の地で本革ベルトをつくり続けています、、、」で始まる記事に遭遇した。創業1967年、有限会社長沢ベルト工業(葛飾区堀切)。ユナイテッドアローズ日本橋店で購入して、10年ほど愛用してきた本革のベルトが2本とも傷んできている。ずいぶん前から買い替えを考えていたが、アローズのどの店舗にも気に入ったデザインのベルトが陳列されていない。
 長沢ベルト工業のホームページ(NAGASAWA BELT)を覗いてみた。オープニング頁に、実直そうなご家族と職人さんたち男女7人が、いかにも下町にありそうな工場を背景に微笑んでいる。迷うことなく、手作りの本革ベルトを購入した。わたしは細身なので、サイズは105。ベルトの色は、キャメルとダークブラウン。お値段は、2本セットで13,990円。


 Amazonにもショップを出しているようだが、HP(ONLINE STORE)から着払いで直接購入した。創業58周年の記念販売とのこと。
 ホームページで、ベルトが手作りされている動画を見ることができる。ラップのリズムで乗せて、皮革が切断されて色づけされた後、業務用ミシンでベルトにステッチが入っていく様子を楽しむことができる。時間と手間暇をかけて作られたベルトが、1本1万円以下で入手できたのだ。ラッキー!
 創業記念のネットプロモーションでは、3種類の色ちがいベルトが各100本限定で販売されていた。わたしが購入した2本セットは、100セット中の91人目だった。7年前に葛飾区に移住してきた人間として、地元の中小企業を応援するという気持ちもあった。
 長沢ベルト工業がある場所は、京成上野線の切菖蒲園駅から歩いて5分ほどのところだ。京成高砂駅からだと3駅先になる。わが家からは走っていけないこともない。本日は日曜日で、出荷作業はお休みだろう。ベルトの長さの調節作業などもあるだろうから、商品の到着は来週の中ごろになると予想している。 
  
 ホームページのオープニング・メッセージは、つぎのように続いている。
 「国内にベルト工場があることはあまり知られておりませんが、半世紀もの間昔からの作り方を継承し職人ひとりが手作りで本革ベルトを完成させております。手のぬくもりが感じられる本物のベルトこそ、これからの時代に求められています。丈夫で愛着のあるベルト、末永くご愛用いただけるベルト、皆様との繋がりを深くするベルト、皆様と共に成長する町工場をこれからも築いて参ります」
  下町の町工場にしては、ホームページの構成もしっかりしている。文章も過不足なく読みやすい。国産皮革ベルトのブランドとしてのメッセージも、会社が目指すところも明確である。
 
 2代目経営者で代表取締役社長は、長澤猛臣さん(48歳)。イタリアで本革ベルトの製造技術を学んで帰国、父親の仕事を引き継いだ。「くつろぎリラックスレザーベルト」(2022年「OMOTENASHI NIPPON」受賞)は、本革を使用しながら帯自体が伸縮する「3層ストレッチ構造」で、長沢ベルトの独自開発商品である。
 自社で製造販売される商品アイテムは、皮革の産地により複数のサブブランドを持っている。たとえば、「アメリカンオイルレザーベルト」「栃木レザーオイルシュリンクベルト」「姫路スムースレザーベルト」など。栃木や姫路が皮革の著名な産地だとは知らなかった。
 百貨店への出店やオンラインストアでの積極的なプロモーションが奏功して、販売も好調に推移しているように見える。今年6月には、日本橋高島屋でポップアップストアを開店。売れ行きの良さが認められて、常設のショップが正式に稼働を始めている。
 
 それにしても、商品の到着が待ち遠しい。本日は、青天なり。
 先ほど試みに到着日を知りたくて、ホームページに掲載されている工場の電話に連絡を入れてみた。ホームページによれば、土日祝は休業日になっている。それでも、せっかくだから、走って堀切3丁目にある工場の概観を見に行くことにしようかな。

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