【柴又日誌】#120:新人広報委員、操法大会の記事を投稿する。

 新人消防団員として、4月から広報委員を拝命することになった。11分団の代表として、広報誌『ひのみやぐら』の編集会議に招集されたが、初っ端から仕事で会議に出席できなくなってしまった。代わりに、庶務担当の塩田ママに代理出席をお願いしたが、あろうことか!第2回目の編集会議(6月14日)にも出席できなくなった。

 

 本田消防団は、16の分団から編成されている。編集委員も16人だ。委員長の都合で会議の開催日が決まるので、一か月前の決定とはいえ、比較的出張が多いわたしの場合は、夜19時からの会議になかなか出席ができない。

 4月から5月にかけて、操法大会の練習をサポートするときも、同様なことが起こった。全部で18回ほど練習日があったが、そのうちの9回しか、応援出動ができなかった。それでも、第11分団のメンバーは、忙しいはずの皆さんが活動に協力的である。

 2回目の編集委員会欠席の穴は、前任者の石川さんが埋めてくださった。6月14日の編集会議には、石川(ひろかず)さんが出席してくださることになった。ありがたちことだ。

 申し訳なく思ったわたしは、操法大会の記事を編集会議に向けて、早めに提出することにした。以下は、広報誌用に準備した原稿である。5月の操法大会をテーマにした次号は、わたしたち11分団が編集担当になる。12・13分団の担当者(経験者たち)と一緒に編集作業に当たることになる。

 

 新人団員のわたしは、11分団の活動を原稿にすることにした。さきほど、担当編集長の古曳さんに、約200字のドラフトを転送した。リーダーの金井さんには、事前に原稿をチェックしていただいた。石川分団長さんからは、記事の事前承認をいただくことになった。

 操法大会では、11位分団の得点順位は、16分団中で12位だった。高いパフォーマンスだったわけではないから、必ずしもわが記事が機関誌に掲載されるわけではない。掲載にはまた、別の基準が必要だと思って、記事内容には別の観点を入れてみた。

 以下の記事では、活動の内容を書くのではなく、石川分団長の方針を説明してある。他の分団とちがって、今期の11分団は新人の団員の加入者が多かった。石川分団長は、当初から「順位は16位でも構わないから、新人が中心になって消防操法の練習に取り組んでほしい」と発言してくださっていた。

 大会に出場するチームは、指揮者・1~4番員・補助者の6人で構成される。わが11分団は、1~3番員と補助者が2022年に入団した新人である。団長の方針にしたがって、若手の訓練とモチベーションアップのために、チーム編成をすることにしたのである。そのことを記事で紹介することにした。

 その意味は、操法大会は新人の技術向上のためであって、チーム編成にあたっては必ずしも高い順位を狙うことを目標に設定するものではない。そのことを、記事では主張したかったからである。

 

 全国で一時期は200万人を超えていた消防団員の数は、いまや80万人を切っている。原因は、消防団員の高齢化と新人団員の入団数が伸びなくなっているからである。わたしも入団してみてわかったことがある。新人が入団できない原因は、一般に思われている以上に、消防団員としての活動に時間がとられるからである。

 普通の仕事に従事している人では、なかなか夜間の集会や消防訓練に参加することはむずかしい。もともとボランティア活動なので、参加は任意ではある。それでも、やはり仲間の放水訓練を支援するために、4月から5月にかけて20回弱の支援のための時間が必要である。

 練習場になる公道の夜間警備や交通整理、放水が終わったあとのホースの水抜きや収納作業などは、かなりの重労働である。訓練に参加している団員は疲労困憊のまま一日を終えるが、選手を指導するリーダーや活動を支援するわたしたちも、時間や労力の提供ではそれなりに大変である。

 というわけで、チームワークと団員のモチベーションアップを重視した11分団の活動を、新人団員を増やすためのひとつの方法として紹介することにした。以下の記事は、消防操法大会を従来とは違う位置づけにしている。11分団の活動は、他の分団とはちょっと違っていることを紹介した文になっている。

 

「新人団員を中心にチームを編成」(11分団)

 第11分団では、昨年から新人団員が7人も増えた。16分団中で最大の団員増加率である。石川分団長の方針で、操法大会は新人中心のチーム編成をすることになった。結果は12位だったが、選手たちの満足度はすこぶる高かった。出場選手のうち4人(金井、岡、中松、荒谷)は新人である。年齢も31歳から還暦直前までバラバラだった。当初はぎこちなかった動きが、練習できびきびとしたものに変わった。チームワークも抜群に良くなった。次回の操法大会でも、11分団は新人を中心にチームを編成することになりそうだ(文責:小川)。